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2016-08-13

松下金曜会 「下痢」

”下痢” を主訴に来院した症例のレッドフラッグ
  1. 体重減少 ⇒ 食欲正常なら甲状腺機能亢進あるいは吸収不良, 食欲低下なら新生物や糖尿病,結核など
  2. 血便 ⇒ 炎症性腸疾患,悪性腫瘍,虚血性大腸炎,感染(サルモネラ菌・赤痢菌・カンピロバクター・腸出血性大腸菌(O157)・赤痢アメーバ―ほか)
  3. 途中覚醒あるいは50歳以降に出現 ⇒ 器質性の病因
  4. 易感染宿主 ⇒ 感染症
参考書籍:「聞く技術 答えは患者の中にある」

 おまけ
赤痢とは血便と下痢を伴う大腸感染症の総称であったが,最近ではもっぱら赤痢菌による細菌性赤痢を意味する(性感染症の一つであるアメーバ赤痢とは要区別).

(投稿者 川崎)

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