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2017-02-23

ADAMTS13

正式名称はa disintegrin-like and metalloproteinase with thrombospondin type 1 motifs 13
アダムスサーティーンと読まれることが多い

止血因子 von Willebrand factor (vWF) の特異的切断酵素で2001年に発見
 ➽ vWFは傷害された血管内皮の下にあるコラーゲンに結合し血小板の接着を誘導
  ➽ ADAMTS13はvWFの分子量サイズを減じることで過剰な血小板凝集を防止している

ADAMTS13活性は血栓性微小血管障害症(thrombotic microangiopathy: TMA)で低下
 ⇰ TMA=TTP (thrombotic thrombocytopenic purpura) + HUS (hemolytic uremic syndrome)
  ⇰ TTP血栓性血小板減少性紫斑病の5徴(血小板減少・微小血管障害性溶血性貧血・発熱・腎機能障害・精神神経障害)
   ⇰ HUS溶血性尿毒症症候群の3徴(血小板減少・微小血管障害性溶血性貧血・急性腎不全)

トリビア
臨床現場ではフォン・ウィルブラントと発音されることが多い(循環器学会用語集でもフォンウィルブラントと記載).しかし『内科学用語集』では「ヴォン・ヴィレブランド」が採用されているらしい.これは発見者(フィンランド人)の母国語(フィンランド語)の発音に準じているようです.

ADAMTS13について詳しく知りたい方はコチラ ⇒ ADAMTS13. J Jpn Coll Angiol. 2011;51:321–331

(投稿者 川崎)

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