アダムスサーティーンと読まれることが多い
止血因子 von Willebrand factor (vWF) の特異的切断酵素で2001年に発見
➽ vWFは傷害された血管内皮の下にあるコラーゲンに結合し血小板の接着を誘導
➽ ADAMTS13はvWFの分子量サイズを減じることで過剰な血小板凝集を防止している
ADAMTS13活性は血栓性微小血管障害症(thrombotic microangiopathy: TMA)で低下
⇰ TMA=TTP (thrombotic thrombocytopenic purpura) + HUS (hemolytic uremic syndrome)
⇰ TTP血栓性血小板減少性紫斑病の5徴(血小板減少・微小血管障害性溶血性貧血・発熱・腎機能障害・精神神経障害)
⇰ HUS溶血性尿毒症症候群の3徴(血小板減少・微小血管障害性溶血性貧血・急性腎不全)
トリビア
臨床現場ではフォン・ウィルブラントと発音されることが多い(循環器学会用語集でもフォンウィルブラントと記載).しかし『内科学用語集』では「ヴォン・ヴィレブランド」が採用されているらしい.これは発見者(フィンランド人)の母国語(フィンランド語)の発音に準じているようです.
ADAMTS13について詳しく知りたい方はコチラ ⇒ ADAMTS13. J Jpn Coll Angiol. 2011;51:321–331
(投稿者 川崎)
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