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2017-12-12

利尿薬抵抗性 Diuretic resistance

心不全に対する利尿薬の効果が期待したほど得られない状態

原因N Engl J Med 2017;377:1964-1975の表1より)
1.利尿薬の投与量が不十分
2.アドヒアランス不良
  • 処方薬の未服用
  • 塩分の過剰摂取)
3.薬剤的要因
  • 腸菅浮腫による吸収遅延
  • 利尿薬の尿細管内腔への分泌不全(慢性腎臓病,高齢,薬剤性:NSAIDsやプロベネシド)
4.低蛋白血症
5.低血圧
6.ネフローゼ症候群
7.抗ナトリウム利尿薬
  • NSAIDs
  • 降圧薬
8.腎血流の低下
9.ネフロンのリモデリング
10.神経ホルモン因子の亢進

おまけ
ループ利尿薬は心不全治療ガイドラインのクラスⅠであるがエビデンスレベルB/C
代表的なループ利尿薬フロセミドは持続時間が6時間=last six ⇒ ラシックと命名
フロセミド furosemideの発音【fyo͝oˈrōsəˌmīd】は少し難しい(音声は コチラ から)

(投稿者 川崎)

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