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2018-07-31

遺残坐骨動脈 Persistent sciatic artery

  • 下肢動脈の発生過程で存在した坐骨動脈が退化しなかった状態
  • 初報はGreen PHで19世紀の前半(Lancet 1832;1(1832):730-1
Eur J Vasc Endovasc Surg 2009;37:585-91/上図のPSAが遺残坐骨動脈)

遺残坐骨動脈159例での検討Eur J Vasc Endovasc Surg 2009;37:585-91
  • 疫学 32週~84歳(平均57歳),女性56%/男性44%,両側30%/片側70%(左右差なし)
  • 症状 無症状20%, 跛行・安静痛・壊死・腫瘤・破裂・圧迫による神経症状・患側肥大など
  • 治療 有症状なら血管形成術,血栓除去・溶解,バイパス術,結紮,抗凝固薬など
  • 予後 56名は良好,9名下肢切断,3名下垂足,1名神経根痛,1名出血死(他は不明)

👶 胎児期遺残に関する過去の投稿

(投稿者 川崎)

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