- 下肢動脈の発生過程で存在した坐骨動脈が退化しなかった状態
- 初報はGreen PHで19世紀の前半(Lancet 1832;1(1832):730-1)
(Eur J Vasc Endovasc Surg 2009;37:585-91/上図のPSAが遺残坐骨動脈)
遺残坐骨動脈159例での検討(Eur J Vasc Endovasc Surg 2009;37:585-91)
- 疫学 32週~84歳(平均57歳),女性56%/男性44%,両側30%/片側70%(左右差なし)
- 症状 無症状20%, 跛行・安静痛・壊死・腫瘤・破裂・圧迫による神経症状・患側肥大など
- 治療 有症状なら血管形成術,血栓除去・溶解,バイパス術,結紮,抗凝固薬など
- 予後 56名は良好,9名下肢切断,3名下垂足,1名神経根痛,1名出血死(他は不明)
👶 胎児期遺残に関する過去の投稿
- 尿管膜遺残 Urachal remnant
- コメレル憩室 Kommerell diverticulum
- 胎児循環 Fetal circulation
- 静脈管 ductus venosus
- Circular shunt
- 卵円孔開存
- 左下腹部痛で来院した1例
- 胸郭出口症候群の稀でない原因
(投稿者 川崎)
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