このブログを検索

2019-06-03

尿管結石の疼痛管理(特に水分)

Mindsガイドラインライブラリからの要約
  • 第1選択 ➜ NSAIDs(腎機能低下例では要注意,アスピリン喘息例では禁忌)
  • 第2選択の鎮痛薬 ➜ モルヒネ製剤,ペンタジンなど(臭化ブチルスコポラミンは補助的)
  • 芍薬甘草湯は即効性がありNSAIDsよりも鎮痛効果に優れるという報告あり(下図)
  • 排石促進薬(尿管拡張作用) ➜ カルシウム拮抗薬(ニカルジピン)やα1遮断薬
  • 薬剤抵抗性 ➜ 尿管ステント留置や腎瘻造設,ESWLやTULによる砕石治療

👻 補液や水分摂取について 
  • ガイドラインの記載 ➜ 「疼痛管理の一環として輸液を行う場合,強制大量輸液で鎮痛薬の使用量の減少や排石率が増すことはない」
  • 知人の泌尿器科専門医の意見 ➜ 「悪いことはない.むしろ感染のリスクを減らすと思う」
  • 西横浜国際病院 ➜ 「大きさが5mm以下の結石については、鎮痛剤で痛みをコントロールしながら水分摂取を積極的に行うことにより比較的速やかに自然排石が可能」

尿管結石疝痛発作25例  芍薬甘草湯(2包=5g) vs ロキソプロフェン(60mg)

💫 マラソン愛好家の先輩医師の意見
  • 「マラソン中に足がつったときにも芍薬甘草湯はすぐに効くよ!」

(投稿者 川崎)

0 件のコメント: