- OHS=obesity hypoventilation syndrome/旧名はPickwick症候群
- 睡眠時無呼吸に高度の肥満と肺胞低換気(PaCO2上昇)を伴う病態
- 治療方針は減量+CPAPで必要に応じnasal BiPAPやAuto–CPAPを考慮
👽 肥満低換気症候群OHSは心不全を伴うことが稀ではない
- 低酸素やアシドーシス ➜ 肺血管攣縮による肺血管性高血圧 ➜ 右心不全
- CO2ナルコーシスによる急激な呼吸性アシドーシス ➜ 心筋収縮性の低下
- 気道閉塞に伴う努力呼吸 ➜ 胸腔内圧の異常低下 ➜ 静脈還流の過度な増加
- 無呼吸に伴う交感神経活性上昇 ➜ 体血圧と肺動脈圧の上昇 ➜ 後負荷増大
- 炎症性サイトカインの上昇や凝固系の活性化 ➜ 心筋細胞の慢性的な障害
OHSによる心不全の臨床経過の1例(心臓 2010;42:1466-73)
👻 独り言
当院で経験した症例では上肢より下肢の収縮期血圧が100mmHgほど高値でした(=ヒル徴候 Hill’s sign 陽性).脂肪組織は血管床が豊富であるため肥満低換気症候群OHSに生じた心不全は高心拍出状態になるようです(Am J Med 1976;60:645-53).
当院で経験した症例では上肢より下肢の収縮期血圧が100mmHgほど高値でした(=ヒル徴候 Hill’s sign 陽性).脂肪組織は血管床が豊富であるため肥満低換気症候群OHSに生じた心不全は高心拍出状態になるようです(Am J Med 1976;60:645-53).
(投稿者 川崎)
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