- 頸静脈波は基本的に3つの陽性波(a,c,v)と2つの陰性波(x,y)から成る
主たる成因
- a波 ➜ 右房の収縮
- c波 ➜ 三尖弁の右房側への膨隆
- x下降 ➜ 右房の拡張
- v波 ➜ 静脈還流による右房の充満
- y下降 ➜ 三尖弁の開放による右房圧の低下
👿 再確認
- 動脈は隆起として触知されるが,頸静脈は陥凹として視認されることが多い.健常者は収縮期のx下降と拡張期のy下降の二峰性陥凹を示すが,y下降が明瞭でない症例も少なくないので注意が必要である(実例)
🐳 厳密に言えば…
- a波以降がx下降で,その最下点がx谷である.同様にv波に続くy下降の最下点がy谷である.x下降の内c波以降はx'(エックスプライム)下降と呼ばれるが,c波は通常視認できないためx下降と呼ぶことが多い.ちなみにc波の"c"はcarotidの"c"である.
※ 心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶(同ページには多数の頸静脈動画がアップされています 👶)
(投稿者 川崎)
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