- 血液体外循環時の灌流血液の凝固防止(血液透析)
- 汎発性血管内血液凝固症(DIC)
【特徴】
- 抗Xa/トロンビン活性比が未分画ヘパリンよりも高く相対的にトロンビンを阻止しないために、血小板に対する影響が少なく出血の副作用が少ない。
- 未分画ヘパリンと異なり非特異的に血漿中蛋白(histidine-rich glycoproteinなど)とほとんど結合しないために、ヘパリン不応例のような問題はあまりなく血中濃度も安定しやすい。
- ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)や骨粗鬆症といった副作用も未分画ヘパリンより少ない。
- 血中半減期は未分画ヘパリンより若干長いが、DICでは24時間持続点滴による投与が基本である。
- 低分子ヘパリンのモニタリング法は一定の見解はないが、低体重の症例や腎機能障害の症例においては減量して使用する。
(投稿者 小森)
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