🔪 Precordial catch syndrome
- 特徴 数分続く鋭い刺すような痛み(狭い領域)
- 疫学 8~16歳の若者に多く明らかな性差はない
- 増悪 圧痛なく運動で悪化しないが深呼吸で悪化
- 検査 基本的に問題なし(anxiety 不安が関与)
- 治療 基本的に不要(心配しないように伝える)
👴 トリビア
- 本病態は100年以上前から知られていたようです(Auteur du texte 9 May 1893).米国の循環器内科医MillerらがPrecordial catch syndromeの10例を報告(J Am Med Assoc 1955;159:1364-5)して一般に広まったようです.興味深いことにMillerらの報告にはMiller自身も1例として含まれているそうです(※).
- 病名が少しユニークです.Precordialは前胸部なので違和感はありませんが,続くcatchは少し変な感じがします.これはどうやら前述のMillerらの報告で,患者さんの1人が”afraid to breathe 'as if something were catching'”(翻訳:まるで何かに掴まれているようで息をするのが怖い)と言ったからだとか…(※).
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(投稿者 川崎)
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