🔎 概略
- グルコースは種々の蛋白質と非酵素的に結合する(本来は不安定な結合であるが高濃度グルコースが持続すると安定型になる)
- グリコヘモグロビン(HbA1c)は赤血球のヘモグロビン(寿命は120日くらい)と結合/過去1~2ヵ月の平均血糖を反映する
- グリコアルブミン(GA)は血清アルブミン(半減期は約17日)と結合/過去2週間の平均血糖を反映/変動幅はHbA1cの約3倍
- 1,5アンヒドログルシトール(1,5AG)はグルコースに似た糖アルコールで競合阻害され高血糖で低下/平均血糖は反映しない
🔎 GAの測定を考慮する病態
おまけ 👴
アルブミンの代謝半減期が変化する病態(甲状腺機能異常やネフローゼ症候群など)ではGAの信頼度が低下するようです.またステロイド糖尿病ではアルブミン代謝が亢進するためグリコアルブミンは極めて低値になるそうです.逆に食後のみ血糖値が異常上昇する場合はGAは高値になるようです.
- 経口糖尿病薬やインスリンの開始あるいは変更時の効果判定
- 妊娠時など,より厳密な血糖コントロールを必要とする場合
- 肝硬変や腎不全,貧血(赤血球の寿命の短縮でHbA1cが低下)
- 乳び血症やアルコール多飲時(HbA1cは偽高値となりやすい)
おまけ 👴
アルブミンの代謝半減期が変化する病態(甲状腺機能異常やネフローゼ症候群など)ではGAの信頼度が低下するようです.またステロイド糖尿病ではアルブミン代謝が亢進するためグリコアルブミンは極めて低値になるそうです.逆に食後のみ血糖値が異常上昇する場合はGAは高値になるようです.
(投稿者 川崎)
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