🐟 昨日の検討症例:魚骨によるS状結腸穿孔で2つの意味で印象的
- その軽微な症状と病歴から当直医が認知バイアス(アベイラビリティ・アンカーリング・コンファメーション・ハッスル・ルールの5つ!)の罠にはまり込み,危うく便秘として帰宅させるところであった
- 一方,引き継いだ専門医は迅速な診断と適切な治療(緊急手術)のみならず詳細な問診から穿孔した骨の魚種を推測してその学術名”タナカゲンゲ”まできっちりカルテ記載(本当に頭が下がります 😱)
👽 タナカゲンゲ(田中玄華)
- 北半球の寒冷な海の水深300〜500mに生息する深海魚(全長1m程度)
- 別名はオババやババアで英名はLycodes tanakae, Tanaka eelpoutなど
- タナカは近代魚類分類学の父と呼ばれる田中茂穂(1878〜1974)に由来
- ゲンゲ(漢字で玄華/学名Zoarcidae)はスズキ目に所属する魚類の一群
- 見た目はグロテスクだが鍋物や唐揚げ,刺身,煮付けが美味(らしい)
😎 一見,医療とは無関係なことにもトコトンこだわる姿勢を応援 ➜ アンミツ・好奇心!
(投稿者 川崎)
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