😕 きっかけ
- 先日の抄読会でのアミサリンを勉強しました(Eur Heart J 2017;38:1329-35).Vaughan Williams分類のIa群に分類される抗不整脈薬で,排泄は肝および腎です.不整脈薬物治療ガイドライン(2020年改訂版)にも様々な不整脈に対する適応が記載されているのですが,最近では使用経験者はとても少ないと思われるため簡単にまとめます.
【禁忌】(添付文書)
- 刺激伝導障害(房室ブロック、洞房ブロック、脚ブロック等)のある患者[刺激伝導抑制作用により、これらの障害がさらに悪化するおそれがある。]
- 重篤なうっ血性心不全のある患者[不整脈(心室頻拍、心室細動等)が発現又は増悪するおそれが極めて高い。]
- モキシフロキサシン塩酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、アミオダロン塩酸塩(注射剤)、トレミフェンクエン酸塩を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
- 重症筋無力症の患者[筋力低下が亢進するおそれがある。]
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
😉 おまけ
- ベテラン上司に,「昔はキシロカインとアミサリンしか不整脈の薬がなかった」と聞きました.アミサリンは全身性エリテマトーデス(SLE)様症状の出現に注意することも教えてもらいました.
(投稿者 川崎)
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