・B型肝炎の予防
・B型肝炎ウイルス母子感染の予防(抗HBs人免疫グロブリンとの併用)
・HBs抗原陽性でかつHBe抗原陽性の血液による汚染事故後のB型肝炎発症予防(抗HBs人免疫グロブリンとの併用)
(詳細は添付文書を参照)
HBVの遺伝子型分類にはA~J型(IはCの亜型)の9種類があり、地域特異性が認められている。わが国では、従来遺伝子型Cのウイルスが主流を占めていたが、慢性化率が高い遺伝子型AのHBV成人患者が1990年代半ばから急速に増加し、2010年に首都圏では約70%、地方でも約60%に達した。
現在、国内で流通しているB型肝炎ワクチンは、遺伝子型A由来のヘプタバックスと遺伝子型C由来のビームゲンであるが、異なる遺伝子型のHBVに対するこれらのワクチンの有効性については、調査、研究によりいずれの遺伝子型に対しても有効であることが示されている。
また、基本的には、3回の接種を同一の製剤で行うことが望ましいと考えられるが、ヘプタバックスとビームゲンを組み合わせて接種した場合の互換性は確認されている。接種スケジュールの途中でワクチンの種類を切り替えて接種することも可能である。
(投稿者 小森)
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