心電図異常を指摘され紹介受診した無症状の症例
🙇 解説不能(すいません)
- 内頸静脈が不規則に拍動しているため不整脈がありそうです.また仰臥位で外頸静脈が虚脱していないため高度の脱水はなさそうです.でもそれ以上は僕には分かりませんでした.
- 諦めて心電図を確認するとウェンケバッハ型の2度房室ブロックでした(下図).診断が分かった上で(橈骨動脈を触知しながら)頸静脈をじっくり見直しましたが,やはり理解できませんでした 😂
🐦 トリビア
- 2度房室ブロックの初報はイギリスの医師 John Hay(1873-1959)です. 徐脈を有する65歳男性で,頸静脈波形のa波とc波の関連および動脈拍動から同疾患を診断しています(Lancet 1906;167(4299):139-43).
- 同報告の3年前(1903年)にはウィレム・アイントホーフェン(Willem Einthoven, 1860-1927)によって心電計が発明されていますが,当時の心電計は巨大で臨床的な普及には時間がかかったと思います.John Hayの歴史的な論文は ココ から全文が読めるので是非ご覧ください.
- その18年後にドイツの医師 Woldemar Mobitz(1889–1951)が2度房室ブロックをMobitz type I(ウェンケバッハ型)とMobitz type IIに分類しました(Zeitschrift für die gesamte experimentelle Medizin volume 1924;41:180–237).
※ 心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶
(投稿者 川崎)
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