労作時の息切れで受診した症例・左半側臥位で心尖部を記録
😺 慢性閉塞性肺疾患 COPD
🐹 臨床現場
- 座位で内頸静脈の拍動を認めたため安易に心不全と考えてしまいました.しかしBNP値は100 pg/mlと比較的低値で,胸部X線で肺うっ血や胸水貯留はありませんでした.スマホに記録しておいた心尖拍動の動画を見直してフーバー徴候(Hoover's sign)に気付いたという反省すべき症例です.
- フーバー徴候の機序を説明することは意外に難しいかもしれません.気腫肺では横隔膜が平坦化(通常は上に凸)し胸腔も膨張しています.この様な状況では,吸気時の横隔膜低下に伴い下位胸腔の横径が減少するようです(CMAJ 2011;183:E133). よって下部肋骨間の側胸壁が内方に引き込まれると考えられます.
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※ 心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶
(投稿者 川崎)
1 件のコメント:
神経内科領域にも別のHoover徴候があるそうです。器質性片麻痺の検出法の一つで、
足を上げようとするときに逆側の踵に力が入るか入らないかで本当の片麻痺かどうか
判別する方法です。Hooverは同一人物だそうです。
元 上司
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