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2020-11-21

ワクチン:筋注 vs 皮下注

💉 意外であるが…
  • ワクチン投与は日本では皮下注が多いが,海外では圧倒的に筋注
  • 副反応や抗体産生の点でワクチン皮下注は筋注より劣る報告あり


💊 クチン豆知識
  1. イギリスの医師エドワード・ジェンナー(Edward Jenner:1749-1823)は現在のワクチンの原型である牛痘接種法を開発しました(Med Phys J 1801;5:505–8).ワクチンという名称はジェンナーが最初に牛を用いたため,ラテン語のVacca(雌牛)に由来するそうです.
  2. その後にフランスの生化学者・細菌学者ルイ・パスツール(Louis Pasteur:1822–1895)がニワトリコレラの研究で弱毒化した病原体の接種でも免疫が得られることを突き止めました.この発見によってワクチンの安全性が高められ現在に至っています(牛痘接種法では数%の死亡率が大きな問題).
  3. 現時点で主流である皮下・筋肉注射に替わる次世代ワクチンのデリバリー経路として,経口(舌下含む)や経粘膜投与,経皮ワクチン製剤の開発が進められているようです(薬剤学 2016;76:18-24薬剤学 2016;76:2-3

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(投稿者 川崎)

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