- 観念 腹膜刺激症状を欠く腹腔内遊離ガス(原因不明または外科的治療が不要)
- 疫学 1991~2011年に60例の報告:男29例・女31例で平均69.1歳(19~94歳)
- 症状 上記60例の検討では腹痛28例,腹部膨満感25例,発熱12例,無症状11例
- 原因 (特発性ですが…)胸腔疾患,腹部疾患,産婦人科的,医原性,その他
- 治療 腹膜刺激症状や発熱がなく白血球数が正常値であれば保存的治療も可!?
😗 独り言
- 本病態は特発性と言いながらも,様々な原因があるようです.よって英名はidiopathic pneumoperitoneumやspontaneous pneumoperitoneumよりもnonsurgical pneumoperitoneumの方がしっくりきます(Am J Surg 1977;134:411-4)
- 消化管穿孔による腹腔内遊離ガスはもちろん手術.しかし腹膜刺激症状を認めない場合には,特発性気腹症を念頭に慎重な経過観察が選択肢の一つであると知っていることも大切(日臨外会誌 2013;74:346-51).
(投稿者 宮本/川崎)
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