このブログを検索

2021-09-06

身体所見 vs 理学的所見 vs 現症

  1. 「〜様々な身体所見(従前の理学的所見)を教授され〜」(心音ふしぎ探検. 南行堂.坂本二哉著
  2. 身体所見:医師が五感を用いて患者の異常の有無を調べる方法。理学所見ともいうが、これは英語の 'physical examination' に対する誤訳である(Wikiの診察)/理学とは基本的に自然科学の別名であり、特に物理学・化学・天文学などを指す(Wikiの理学
  3. Physicは古い英語で「医学」を指し、Physicsは「物理学」をさすと指摘した上で、理学所見はphysicとphysicsを訳し間違えたことによる誤訳(日野原重明.日本語の医学用語と英語の医学用語の違い.日本医学教育学会会誌 2011;10:44-9)
  4. 循環器学用語集(第4版)➜ physical examination=身体検査、身体診察
  5. 日本医学会医学用語辞典 ➜ physical examination=診察,体格検査,生体観察,身体的検査,身体的診察/physical finding physical sign=身体所見,身体的徴候(ただし1975年の『医学用語辞典』ではPhysical examinationに対して「身体検査」「理学的所見」と二つ併記されている:引用

😭 個人的な嘆き
  • 日本内科学会の病歴要約 作成と評価の手引きJ-OSLER版では,この身体所見を【入院時現症】として記載するように指導しています.同ファイルの中には,現症という表記が17回も登場しますが,身体所見という表現はたったの1度です(実際の文言:高熱や視力障害などの疑わしい徴候があれば身体所見がない場合でも側頭動脈生検を考慮する必要がある).なにゆゑ...

👮 このテーマに関しては超絶調査😱ページがあり ➜ その1その2
(投稿者 川崎)

0 件のコメント: