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2022-03-14

日本内科学会 第235回近畿地方会より

演題2 病理解剖を行ったLemmel症候群の1例
  • 腹部単純CTで十二指腸に憩室を認め、胆管閉塞となる原因が他にないことから、十二指腸憩室による閉塞性黄疸(Lemmel症候群)と考えられた。病理解剖で十二指腸下行脚に炎症を伴う4cm径の憩室があり胆管が直接圧排されていた。

演題16 茹でた野菜を摂取し続けた結果壊血病に至った1例
  • 造影CTでは両下肢の筋肉内出血を認めたが凝固検査や血小板数は正常であった。偏食歴から壊血病を疑い、ビタミンCを投与したところ症状は速やかに改善した。

演題18 眉墨施術が契機と考えられるサルコイドーシスの1例
  • 刺青を契機とするサルコイドーシスを発症することがある。色素異物へのサルコイド反応、金属へのIV型アレルギー反応等の肉芽腫形成機序が推測されている。

演題55 緑内障に対して処方されたアセタゾラミドで低心拍出症候群を来たした1例
  • アセタゾラミドは緑内障治療薬に対して眼科領域で広く使用されているが、背景に心機能低下がある場合、低心拍出症候群を呈する可能性があり注意を必要とする。

演題81 若年男性のLofgren症候群の1例
  • Lofgren症候群は多発関節炎、結節性紅斑、両側肺門リンパ節腫脹を三徴とする急性サルコイドーシスの一種で、予後は比較的良好とされている。

演題121 気道感染を繰り返したGood症候群の1例
  • Good症候群は胸腺腫に低γグロブリン血症を合併する比較的稀な症候群である。胸腺腫摘出術によっても改善が見られないことも多く、IVIGを施行することで感染症発症を抑制するとされている。
演題212 繰り返す意識消失で発症した過粘稠症候群の1例
  • 過粘稠症候群はIgM型のM蛋白血症で起こることが多いとされているが、本症例ではIgGが5,000 mg/dL。血漿交換を3回施行しIgGは2,000 mg/dL程にまで低下し、意識消失発作も出現しなくなった。

👻 当院からの発表
  • 演題202 SARS-CoV-2に対する鼻咽頭ぬぐい液の採取時に心肺停止を生じた1例(循環器内科 中西雄紀先生:下写真)
  • 演題225 血糖コントロールとCOVID-19罹患後の重症化についての検討(糖尿病・内分泌内科 塩田晃史先生)

😇 みんなの発表とてもナイスでした

💁 学会に関する過去の投稿 ➜ コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 川崎)

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