逆流性食道炎?
運動負荷tetrofosmin心筋シンチグラムの静注後50分のplanar像
運動負荷tetrofosmin心筋シンチグラムの静注後50分のplanar像
💚 解説
- 胸部不快感の訴えから狭心症が疑われ、本検査が施行された。
- 前胸部中央にヒモ状のtetrofosminの異常集積を認めた。
- 胸部手術後に胸骨部にTlが集積することはよく見かけられるが、本症例にそのような既往はない。
- また、静注直後のplanar像にはこの異常集積はなかった。
- 本症例は胃がんによる胃部分切除術の既往があった。
- 腹部集積状態などから、肝臓・胆道系から排出されたtetrofosminが、胃を経て食道まで逆流したものと推定した。
- SPECT像のみに目がいきがちであるが、planar像を大切にすることの重要性を示す一枚となった。
👤 裏話
- 運動負荷tetrofosmin心筋イメージングのレポートには胸部不快感の原因として、逆流性食道炎の可能性を考慮するようにと記載した。
- 後日、内視鏡検査により逆流性食道炎が確認された。
- この後、同様の症例を2例経験している。
※「輝きを放つ一枚」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)
(投稿者 杉原)
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