食道静脈瘤があると分かっている症例に経食道心エコーを行なうことになりました.禁忌?相対禁忌?など少し曖昧な認識でした.そこで同検査の禁忌などを調べてみました.
❌ 行うべきではない疾患や病態
- 食道狭窄,食道静脈瘤(red color sign[RC]1以上),食道憩室,胃・食道術後,食道癌
- 胃・食道の出血・潰瘍・腫瘍
- 頚部・縦隔放射線治療の既往
- 頚椎損傷など頚部の可動性に問題がある疾患
- 検査への理解・同意が得られない,または協力が得られない症例
- 局所麻酔薬や鎮静薬に対する過敏症の既往
▲ 慎重さが求められる疾患や病態
- 不安定狭心症や急性心筋梗塞の発症3日以内
- 血圧がコントロールされていない急性大動脈解離や腹部大動脈瘤
- 脳出血・脳梗塞急性期,破裂リスクの高い脳動脈瘤
● 注意点
- 滑脱型食道裂孔ヘルニアでは,プローブの位置に注意すれば安全に検査を施行できる
- 肝硬変では,上部消化管内視鏡検査で食道静脈瘤の有無を事前に確認するほうがよい
- 検査施行前に,出血傾向,血小板や凝固機能の異常の有無を確認することも必要
💁 禁忌に関する過去の投稿 ➜ コチラ
(投稿者 川崎)
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