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2023-02-16

今週の一枚 🎯 拍動する怒張

心不全と診断され入院した症例

😄 解説
  • 臥床で外頸静脈が怒張している ➜ 中心静脈圧の上昇あり?
  • 吸気負荷で外頸静脈怒張は改善なし(クスマウル徴候陽性)
  • よく見ると👀怒張した外頸静脈に拍動あり(周期的な隆起)
  • 外頸静脈の下にある胸鎖乳突筋の拍動 ➜ 内頸静脈の拍動!
  • 端座位で内頸静脈の陽性波(ランチシ徴候/Lancisi's sign
  • 座位で吸気負荷 ➜ 内頸静脈の陽性波+外頸静脈の隆起出現

😃 コメント
  • プレゼンで多用されている表現「頸静脈の怒張」は,拍動や呼吸性変化を伴わないパンパンに張った状態と考られます.この表現は頸静脈にのみ適応されるべきです(実例).頸静脈が怒張するような病態では循環動態を保てません(生存困難).
  • 本例の外頸静脈は拍動していますが,今回は怒張と表現してもいいと思います.これは外頸静脈自らの拍動ではなくて,他の要因(内頸静脈の拍動)を反映しているに過ぎないからです.ただし怒張は仰臥位でのみで,座位は単なるクスマウル徴候です.

👻「今週の一枚」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶

(投稿者 川崎)

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