- 悪性症候群は麻酔薬による副作用である悪性高熱症(Malignant Hyperthermia)と症状が類似していることから、かつてその発症機序は悪性高熱症と同様と推測する考えがあった。
悪性症候群 | 悪性高熱症 | |
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原因薬剤 | 抗精神病薬,パーキンソン治療薬 | 揮発性吸入麻酔薬,脱分極性筋弛緩薬 |
機序 | ドパミン神経系仮説(山脇ら,1986) | 骨格筋Ca放出異常(Endoら,1983) |
所見 | 発熱,筋強剛,自律神経症状(発汗・頻脈・尿閉など),CK高値,白血球増多 | 発熱,筋強剛(開口障害),頻脈,コーラ色の尿,K・乳酸・ミオグロビン・CK高値 |
治療 | 全身管理,ダントロレンナトリウム | 全身管理,ダントロレンナトリウム |
その他 | - | 遺伝性(常染色体顕性) |
参考)厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル/悪性高熱症患者の管理に関するガイドライン2016
(投稿者 積木/川崎)
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