右下腹部痛例(ブルンベルグ徴候 陽性)
💘 解説
- 虫垂が軽度に腫大している (赤矢印)
- 内部に糞石を疑う高吸収領域がある
- 周囲の脂肪織濃度の上昇は不明瞭?
- 穿孔や膿瘍形成を示唆する所見なし
- 急性虫垂炎と診断して抗菌薬を投与
- 翌日,盲腸 (*) の憩室が指摘された
- 周囲脂肪織の毛羽立ちあり (橙矢印)
- 最終診断は盲腸憩室炎と考えられた
💔 急性虫垂炎 vs 虫垂憩室炎
- 対象:手術を行った急性虫垂炎(324症例)と虫垂憩室炎 (20症例)
- 背景:両群間で年齢,性別,身長,体重,BMIに有意な差はなかった
- 採血:憩室炎は虫垂炎より白血球,好中球/リンパ球比,ALTが低い
- 合併:憩室炎では膿瘍・穿孔の合併率が有意に高い(相対リスク2.5)
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(投稿者 積木/川崎)
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