- 概略 び漫性に肥厚した腹膜の広範囲な癒着で反復性にイレウス症状を呈する状態
- 特徴 腹膜劣化(限外濾過不全と腹膜透過性の亢進)+形態的変化を包括している
- 肉眼 腹膜の褐色調(tanned)変化と表面湿潤性の喪失(leather like appearance)
- 腹膜 壁側腹膜(parietal peritoneum)と臓側腹膜(visceral peritoneum)に二分
- 初報 アメリカの医師であるVasant C. Gandhiら(Arch Intern Med 1980;140:1201-3)
- 診断 臨床診断(症状+CT+排液中の中皮細胞診+腹腔鏡や開腹による肉眼所見など)
- 原因 糖尿病などの基礎疾患,加齢,尿毒素,薬剤,腹膜炎,透析液の生体非適合性
- 疫学 維持腹膜透析患者の 1.4~7.3%(中性透析液が標準使用となってからは1.0%)
- 分類 前EPS期 ➜ 炎症期 ➜ 被囊/進行期 ➜ イレウス/完成(慢性)期と経時的に進行
- 予後 25.8〜56.5%が死亡(ただし現在ではやや改善:例えば14名中2名がEPS関連死)
- 治療 腹膜休息,腹腔洗浄,副腎皮質ステロイド投与,TPN,外科的治療(被膜剥離術)
💁 腹膜透析に関する過去の投稿 ➜ コチラ
(投稿者 川崎)
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