- インスリン受容体に対する自己抗体によるインスリン受容体異常症では,血糖管理に大量のインスリンを要することがあります.今回,Type B Insulin resistance syndrome(インスリン受容体異常症B型/B型インスリン抵抗症)で,1日24,000 単位ものインスリンを要した症例の存在を知りました.
- One patient required an insulin drip (up to 24,000 units/day, a 300% increase from the predexamethasone insulin dose) to control diabetic ketoacidosis during the first pulsed dexamethasone treatment. (Diabetes Care 2018;41:2353-60)
- インスリン受容体異常症B型は主に中高年の女性に発生する稀な疾患(有病率は不明)で,インスリン抵抗性に関連した典型的な皮膚病である黒色表皮腫(acanthosis nigricans)を呈します(※).ちなみに本疾患は免疫抑制を併用療法することで,死亡率54% から治癒可能な糖尿病へと変化したそうです(#).
💁 インスリン抵抗に関する過去の投稿 ➜ コチラ
(投稿者 川崎)
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