- 概略 リケッチアの一種である Coxiella burnetii による人獣共通の感染症
- 由来 1935年に豪州の屠畜場の作業者間で流行した不明熱(Query fever)
- 経路 家畜やペット(特に猫)の出産で胎盤に感染している C.burnetii 吸入
- 潜伏 一般的には2~3週間でインフルエンザ様症状(感染量が多いと短縮)
- 症状 高熱や頭痛,筋肉痛,倦怠感など非特異的(2~10%に心内膜炎あり)
- 診断 血液から病原体分離,PCR法で遺伝子検出,ペア血清(≧4倍)など
- 慢性 回復後しばらくして倦怠感・不眠・関節痛などが数月~数年持続あり
- 治療 テトラサイクリン系抗菌薬を2~3週間(予防大切:特に動物出産時)
- 予後 基本的に良好(ただし肺炎型や肝炎型があり約1割が慢性Q熱に移行)
- 法律 感染症法の4類感染症に分類(診断した医師は直ちに保健所に届け出)
(投稿者 川崎)
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