😐 昨日のカンファレンスで...
- 癒着性イレウスなのに明瞭な腹水貯留を認めた症例を議論(穿孔を示すエアーなし)
- 腹水は絞扼性イレウスで有名(腸管壁や腸間膜の浮腫性肥厚による浸出液や血液漏出)
- ただし癒着性イレウスなどでも稀に腹水が貯留するそうです(腹水は通常混濁しない)
📙拘扼性イレウスに特徴的な所見
📘拘扼性イレウスに対する腹水の診断能
- Kerkring皺壁の消失(key board signの消失)
- 腸管壁の不鮮明な造影効果
- 拡張した内容に満ちた腸係蹄の車軸様配列
- 肥厚したdensityの高い腸間膜
- 渦巻き徴候(whirl sign)
- 腹水の存在
📘拘扼性イレウスに対する腹水の診断能
- エコー ➜ 感度72%,特異度77%,正診度50%
- CT ➜ 感度75%,特異度82%
腸閉塞
😶独り言
- 調べてみると絞扼性イレウスに対する腹水貯留の診断能は思ったよりいまいちであることが分かりました.絞扼性イレウス以外の症例で腹水が貯留する頻度や正確な原因は不明ですが(反応性貯留?),その病期や病勢にも大きく影響を受けそうです. 本例は2週間前からの腹痛を我慢し,数日前からの増悪に耐えられなくなったため来院された症例でした.
(投稿者 川崎)
0 件のコメント:
コメントを投稿