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2024-09-24

Combined hyperlipidemia 複合高脂血症

  • 別名はmixed hyperlipidemia,multiple-type hyperlipoproteinemia,混合型高脂血症,複合型脂質異常症.循環器学会用語集には表題のcombined hyperlipidemia(複合高脂血症)のみ収載され,日本医学会医学用語辞典には家族性複合型高脂血症(familial combined hyperlipidemia)のみ収載
  • 米医師Goldsteinらが心筋梗塞患者の家計調査(J Clin Invest 1973;52:1544-68)から見出した遺伝性高リボ蛋白血症で,心筋梗塞の10~20%と思われる.同じ家系でも高コレステロール血症や高トリグリセリド血症,高コレステロール血症兼高トリグリセリド血症など多彩な高リボ蛋白像を示す. 
  • 欧米では人口の1%が家族性複合型高脂血症(Familial Combined Hyperlipidemia: FCHL)で,65歳以下で心筋梗塞を発症した症例では10~20%と推定されている.本邦の正確な頻度は不明であるが,65歳以下で心筋梗塞を発症した149名中32%が複合高脂血症で,一般人では188名中4.53%であった.



(投稿者 川崎)

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