このブログを検索

ラベル 高齢者 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 高齢者 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2026-09-12

トラヘルパー 輪状甲状靭帯穿刺針

【使用目的又は効果】
  • 本品は輪状甲状膜に留置することを目的としたチューブで、気管切開後の気道確保、緊急時の気管切開による気道確保、気管内分泌物の吸引、気管内及び気管切開孔の狭窄防止や保持の何れかを目的として、気管切開後の気管内に挿管して使用す

【禁忌・禁止】
  • 再使用禁止
  • 12歳以下の症例、血液凝固異常、咽頭外傷、気管損傷、声門下狭窄、高度肥満
  • カフ付きの気管内チューブや気管切開チューブの適応となる長期呼吸管理が必要な症例には使用しないこと。[カフがなく、チューブ径も細いため、長期人工呼吸管理には適さない。]


トラヘルパー 輪状甲状靭帯穿刺針




(投稿者 川崎)

2026-08-27

今週の一枚 🎯

舌の腫脹で救急外来に搬入された高齢者

🔎 解説
  • 舌は腫大し舌根に白苔と腫瘤病変あり
  • 採血は白血球9200/μl,CRP 8.76mg/dl
  • 造影CTで明らかな膿瘍を疑う所見なし
  • 右側の顎下腺に一致して石灰化(赤丸)
  • その周囲には僅かに浮腫様の変化あり
  • 本症例の最終診断は急性の右顎下腺炎

👅 追加情報
  • 耳鼻咽喉科をコンサルト:舌腫脹+右口腔底のワルトン管の走行に沿った腫脹+ワルトン管開口部から排膿あり→ワルトン管開口部から洗浄+抗菌薬(2週間予定)
  • ワルトン管(Wharton's duct)とは顎下腺管で,顎下腺から分泌された唾液を口腔内へ導く導管(排泄管).およそ5cm程度の長さで,唾石症の好発部位でもある.
  • なお洗浄液の培養からKlebsiella pneumoniae(過粘稠性株,String test+)を検出→眼内炎および膿瘍の全身検索も追加するが,特記すべき異常所見はなかった.

👻「今週の一枚」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 川崎)

2026-08-26

7D:院内の発熱

👀 見逃されやすい院内発熱の7原因
  • Drug (薬剤熱): 新規薬剤によるアレルギー性の発熱
  • Device (デバイス関連感染): 留置デバイスに関連する感染症
  • DVT (深部静脈血栓症/肺塞栓症): 血栓自体または血栓に伴う炎症反応
  • CDI (Clostridioides difficile感染症、旧称CD腸炎): 抗菌薬投与→偽膜性腸炎
  • Decubitus (褥瘡): 褥瘡部の感染・炎症
  • CPPD (偽痛風、ピロリン酸カルシウム結晶沈着症):非感染性の関節炎
  • Debris (胆泥・無石性胆嚢炎): 絶食が続く患者などで胆汁うっ滞→胆嚢炎


🙊 おまけ
  • Deep abscess (深部膿瘍) や Adrenal Deficiency (副腎不全)、COVID-19/インフルエンザを加えて、8D・9D・10Dなどとも言うそうです(引用)

💁 語呂合わせに関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

2026-08-16

ヘルプマーク The help mark

  • 見た目には疾患や障害などがあることがわからない人が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせるマーク
  • 2012年に東京都福祉保健局が作成し、赤1色の背景に白抜きのプラスマークとハートマークが縦に並んでいる(下図)
  • 経済産業省が東京オリンピック・パラリンピックを見据え、2017年に案内用図記号にヘルプマークを図記号に追加
  • 2017年度から2019年度にかけてこのへルプマークを配布する自治体が増え、現在ではすべての都道府県で配布


ヘルプマーク

ヘルプマーク携帯者の利用理由

(投稿者 川崎)

2026-08-14

VSRAD® ブイエスラド

  • 頭部MRIでアルツハイマー型認知症(AD)の原因である脳萎縮の評価法
  • Voxel based specific regional analysis system for Alzheimer's diseaseの略
  • 認知症で最多のアルツハイマー型では海馬傍回(側頭葉)付近が委縮
  • 対象は50歳以上で,脳ドック(MRI)のオプション(追加撮影,約6分)
  • 委縮判定の目安:0~1=なし,1~2=軽度,2~3=中等度,3~=高度

- 60歳男性例 -
(MRIのVSRADで左側頭葉前部の萎縮が強い/SPECTもほぼ同様)

(投稿者 川崎)

2026-08-08

浮腫の部位


 寝たきりの高齢者で浮腫の判断に適した部位はどこか. 2つ選べ.







判定


😐 解説
  • 水分は重力によって低い位置に集まるため、常に仰臥位なら背部や仙骨部に浮腫が生じやすい。

(投稿者 川崎)

2026-07-15

「テレさんぽ」

📺 解説
  • 足踏み運動に連動し風景映像が進行する屋内散歩体験サービス
  • 天候や気候を気にすることなく、各地の美しい風景を楽しめる
  • パナソニック E&C(大阪府守口市)が2024年12月に提供開始
  • 介護・福祉施設や医療機関向けで対象者は高齢者や外出困難者
  • コンテンツは全国55エリア194コース、1本あたり約3分の映像

- テレさんぽ 商品特長とご利用者の声 -

(Channel Panasonic - Official)

(投稿者 川崎)

2026-06-05

地域包括:ケア病棟 vs 医療病棟

  • 先日、両者を混同していることが分かったのでAIに頼んで表にしてもらいました。真偽は要確認ですが…(根本的な考えは以下のようです)
    • 地域包括ケア病棟 → 「急性期後の回復・在宅復帰支援」が主軸
    • 地域包括医療病棟 → 「高齢者の急性期医療そのもの」を担う(より上流)

項目 地域包括ケア病棟 地域包括医療病棟
創設年 2014年(平成26年) 2024年(令和6年)
主な目的 急性期治療後の受け皿・在宅復帰支援 高齢者の急性疾患への急性期医療+早期リハビリ・生活支援
対象患者 急性期病棟からの転棟、在宅・施設からの緊急入院 主に高齢の救急患者(肺炎・尿路感染・骨折など)
医療の位置づけ ポストアキュート・サブアキュート 急性期医療そのもの(より上流)
看護配置 13対1以上 10対1以上
在宅復帰率の要件 72.5%以上 80%以上
ADL・生活支援 在宅復帰に向けた支援 入院早期からのADL維持・向上を重視
医療密度 比較的低め 高め(急性期対応が必要)


(投稿者 川崎)

2026-05-10

CAMキャム:Confusion Assessment Method

  • せん妄は危険行為や介護負担の増加に加え,死亡率や入院コストが上昇
  • CAMはこのせん妄を診断する簡便なツール(通常は下記の短縮版を使用)
  • 高い感度(94%) と特異度(89%)で、世界的に広く活用されている
  • 以下の①と②をともに満たし、③か④のどちらかがあればせん妄と診断
    • ① 急性発症と変動性の経過(Acute onset and fluctuating course)
    • ② 注意散漫(Inattention)
    • ③ 支離滅裂な思考(Disorganized thinking)
    • ④ 意識レベルの変化(Altered level of consciousness)



(投稿者 川崎)

2026-04-18

死亡診断書の老衰

  • 死亡診断書に老衰と記載していいか問われとっさに答えられませんでした
  • もちろんOK(ただし言うまでもありませんが,安易な乱発は避けるべき)
  • 厚労省の死亡診断書(死体検案書)記入マニュアルにも記載されています
  • 全37ページの同マニュアル中に「老衰」という記載は計3ヵ所のみ(下図)

(投稿者 川崎)

2026-04-04

HAD(入院関連機能障害)

  • HADはhospitalization-associated disabilityの略で、入院に関連して生じる機能障害のこと
  • 入院中の安静臥床を原因とする廃用症候群で、老年症候群(geriatric syndrome)のひとつ
  • 例1:心不全や癌で入院中の安静や不動で、ADL障害や身体機能低下/認知・精神機能低下
  • 例2:高齢者が肺炎で入院し抗菌薬の点滴で治癒したが、歩行に介助を要するようになった


- HAD を呈した患者と非 HAD の特徴 -
(HADリスク=痩せた高齢者で認知機能や立位バランスが悪い)

(投稿者 川崎)

2026-03-28

チャールソン併存疾患指数 Charlson Comorbidity Index

  • さまざまな併存疾患を持つ患者の死亡率(10年生存率)を予測するモデル
  • 米国の疫学などを研究する医師 Mary E. Charlson らが1987年に開発(※)
  • オリジナルは計19のカテゴリーを考慮(追試結果に基づいて何度か修正)
  • スコアがゼロの場合は併存疾患なく,スコアが高いほど予測死亡率が高い
  • 判断基準の一例:0=低い、1~2=中等度、3~4=高い、≧5=とても高い  
  • 医師にとっては原疾患をどの程度積極的に治療するか決定するのに役立つ

🍃 チャールソン併存疾患指数(の一例)
  • 1点 ➜ 心筋梗塞、うっ血性心不全、末梢血管疾患、脳血管疾患、認知症、慢性肺疾患、リウマチ性疾患、消化性潰瘍、肝疾患(軽症の場合)、糖尿病(コントロールされている場合) 
  • 2点 ➜ 片麻痺または対麻痺、腎疾患、悪性腫瘍(局所性の場合)、糖尿病(コントロールされていない場合)、白血病、リンパ腫
  • 3点 ➜ 肝疾患(中等症/重症の場合)
  • 6個 ➜ エイズ、悪性腫瘍(転移性腫瘍の場合)
  • 追加ポイント ➜ 50~59歳 +1ポイント、60~69歳 +2ポイント、70~79歳 +3ポイント、80歳以上 +4ポイント


(投稿者 川崎)

2026-02-22

カルシウム拮抗薬:副作用

  • カルシウム拮抗薬の血管拡張作用による副作用はしばしば経験します.下腿浮腫や頭痛,ほてり,動悸などでしょうか.
  • まれですが忘れてはいけないものに歯肉肥厚があります.意外な副作用も生じることを最近知ったのでまとめておきます.


👉 頻尿に関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

2026-01-15

今週の一枚 🎯

高齢者:足趾の痺れ→腰痛と発熱

😈 化膿性椎間板炎
  • X線:腰椎骨棘著明 ➜ DISH?(下記参照)
  • CT:L4/5椎間板の周囲に脂肪織濃度の上昇
  • MRI:同椎間板腔に液貯留かつ前方に連続
  • 高度の変形性変化+両側の外側陥凹狭小化
  • ドレナージ液から黄色ブドウ球菌(MSSA)

😐 DISH(ディッシュ)
  • 脊椎および脊椎外に特徴的な骨増殖(骨化) を呈する変性疾患
  • びまん性特発性骨増殖症 Diffuse Idiopathic Skeletal Hyperostosis
  • 糖尿病,高血圧,肥満,呼吸器疾患などと合併することが多い
  • 本邦での頻度は6~12%(70歳以上の男性に限定すると約50%)
  • 機序は解明されていないが骨形成障害の疑い(遺伝的な要因?)


👻「今週の一枚」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 川崎)

2026-01-08

今週の一枚 🎯

発熱と左顔面の発赤で来院した高齢者

😐 解説
  • 身体所見では左眼瞼~頬部の発赤と腫脹
  • 紅斑境界はやや不明瞭?で耳介波及なし
  • 帯状疱疹を疑う水泡または分布形態なし
  • 頭部CTで同部位は軽度肥厚(下図矢印)
  • 皮下組織の腫脹や濃度上昇は目立たない
  • 明らかな頭蓋内出血や腫瘤は指摘しない
  • 採血では白血球数は8100,CRPは1.05
  • 左顔面の丹毒と考え入院してABPC開始
  • 血培からS. dysgalactiae(G群溶連菌)

👂 耳よりな話 👂
  • 感染症による顔面の紅斑を生じる病態には丹毒と蜂窩織炎があります.丹毒は真皮浅層の感染症であるため境界が明瞭ですが,蜂窩織炎は真皮深層から皮下組織が主座のため紅斑は境界が不明瞭になります.
  • 丹毒では耳介に病変が及ぶことが多いことが知られています(Milian's ear sign).本例は身体所見(境界不明瞭&耳介波及なし)からは顔面蜂窩織炎が疑われましたが,CTや血培所見は丹毒に合致

👻「今週の一枚」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 川崎)

2025-11-14

レム睡眠行動障害 REM sleep behavior disorder: RBD

  • レム睡眠中の夢に関連した寝言・異常行動で睡眠時随伴症の一つ
  • レム睡眠は睡眠状態の一つでREM (rapid eye movement) sleepの略
  • レム睡眠中は骨格筋は弛緩し休息しているが脳は活動し覚醒状態
  • 50~60代以上の男性に多く高齢者でのRBD有病率は0.38~0.5%
  • RBDでは抑制機構が障害され夢の中での行動が現実の行動となる
  • 大声で寝言や腕を上げ何かを探す,殴る・蹴るなど(下表参考)
  • 原因が明らかでない場合も多いが約半数には中枢神経の疾患あり
  • 特にパーキンソン病やレビー小体病,多系統萎縮症などで高頻度
  • 行動療法や寝室安全確保,必要時は抗けいれん薬(クロナゼパム)

参考)厚生労働省,ほか

- RBD高齢者の病院受診に至るまでの体験 -

(投稿者 川崎)

2025-09-04

今週の一枚 🎯

上腹部痛と動悸を訴えるショックバイタルの超高齢者(認知症あり)


👺 偽性 Smaller SMV sign
  • 通常では上腸間膜静脈(SMV)が上腸間膜動脈(SMA)よりも大きい
  • 本例ではSMVの方が小さい(Smaller SMV sign/スモーラーSMV徴候)
  • 同サインを認めればSMAの閉塞(血栓症や塞栓症,解離など)を疑う
  • しかし本例ではSMA周囲の脂肪織濃度の上昇はなくDダイマーも陰性
  • 最終診断は発作性の頻脈性心房細動(+脱水など)による循環虚脱

👹 独り言
  • グーグルおよびGoogleScholarの検索では"pseudo smaller SMV sign"や"pseudo smaller superior mesenteric vein sign"は何もヒットしませんでした.
  • しかし本例の様に循環虚脱を生じている症例ではsmaller SMV signが偽陽性になることは容易に想像できると思われますのでここにアップしておきます.

👻「今週の一枚」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 川崎)

2025-08-12

TRACP-5b(トラップ ファイブ ビー)

  • 略語 tartrate-resistant acid phosphatase(骨型酒石酸抵抗性酸性フォスファターゼ)の略
  • 分類 TRACPのうち骨由来のアイソザイム成分は 5a(マクロファージ)と 5b(破骨細胞)
  • 実際 血清0.5mlを要し2~4日で判明(目安:男性170~590 mU/dL,女性120~420 mU/dL)
  • 意義 破骨細胞による骨吸収で血中に放出されるため破骨細胞の数や骨吸収活性などを反映
  • 特徴 他指標と比べ血清であるため腎機能の影響を受けにくく日内変動や食事による影響も小
  • 適応 代謝性骨疾患および骨転移(肺癌,乳癌,前立腺癌に限る)の診断補助(判断料144点)
  • 再検 6月以内に1回に限り算定(治療方針を変更した際には変更後6月以内に1回に限り算定)

参考)WEB総合検査案内,他

 
(投稿者 川崎)

2025-08-09

日々勉強

  • 指導医師 「あの患者さん,ひどい便秘みたいだね」
  • 看護学生 「高齢者は嵌入便が多いって聞きました」
  • 指導医師 「かんにゅう…べん…どんな漢字? 😢」

嵌入便
  • 肛門手前にかたい便が溜まってしまった状態
  • 高齢者に多く嵌入便を自力で出すことは困難
  • 手袋とグリセリンなどの潤滑剤で摘便をする


😐 追記
  • 欧米では fecal impaction(FI)と定義されている,俗にいう糞詰まりの状態です.本邦では同様な状態は宿便,糞便充塞,糞便塞栓,嵌入便などと呼ばれていますが,統一した医学用語はないそうです.


(投稿者 川崎)

2025-07-08

😊 看護学生に教えてもらいました

  • 指導医師 「あの患者さん,喜寿が77歳って知ってたよ」
  • 看護学生 「喜寿,知っていた…どういうことですか?」
  • 指導医師 「認知症らしいけど,しっかりしてるってこと」
  • 看護学生 「それって,結晶性知能だと思うのですが…」
  • 指導医師 「けっしょう…せい…ちのう?」
  • 看護学生 「ええ,結晶性知能と流動性知能の結晶性」
  • 指導医師 「…けっしょうって…どんな漢字かくの?😢」

結晶性知能(AI概要を参考)
  • 定義:長年の経験や教育、学習を通じ獲得される知能
  • 内容:言語能力、理解力、判断力、洞察力、知識など
  • 加齢:20歳以降も緩徐に発達して高齢になっても維持

流動性知能(AI概要を参考)
  • 定義:新しい状況に適応する情報を獲得し処理する能力
  • 内容:推理力や問題解決能力、記憶、計算、直感力など
  • 加齢:20代をピークに低下傾向(認知症で低下が目立つ)

(いつもながら素晴らしい看護師のかげさん🐱🍌デザフェスL240•241 のX投稿より)

(投稿者 川崎)