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ラベル 乳腺 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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2026-05-03

パジェット病 Paget病

  • 汗器官由来の細胞であるパジェット細胞が増殖した表皮内癌の一種
  • 真皮まで浸潤したらパジェット癌(パジェット病に含むこともあり)
  • 乳房パジェット病と陰部や腋などに生じる乳房外パジェット病に二分
  • 乳房パジェット病は乳頭や乳輪に生じて病乳癌と同じように扱われる
  • 乳房外パジェット病が狭義のパジェット病で60歳以上の高齢者に多い
  • 稀な皮膚がんで本邦での頻度は人口10万人あたり男女ともに0.8人/年
  • 乳房外パジェット病は原則として手術切除(+植皮や皮弁などの再建)
  • リンパ節転移が広範囲におよんだり臓器に転移がある場合は化学療法
  • 英国の外科医かつ病理医である Sir James Paget(1814–1899)に由来

参考)日本皮膚悪性腫瘍学会,ほか

パジェット病:肉眼とダーモスコピーの所見

👻 皮膚がんの過去の投稿は コチラ

(投稿者 川崎)

2024-12-17

吸啜きゅうてつ反射

  • 口に入ってきたものを強く吸う新生児の反射で吸着後の口腔内は陰圧(平均-64±45 mmHg)
  • 舌の蠕動運動ではなく舌後方の上下運動によって口腔内の吸引圧を変化させている(下図)
  • 唇に乳首などが触れると首を回す探索反射+吸啜反射+嚥下反射を合わせて哺乳反射という

- 吸啜のメカニズム -
(看護roo!)

💁 難解漢字に関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

2024-12-12

今週の一枚 🎯

心不全でフォロー中の男性(他科でホルモン治療中)


(投稿者 川崎)

2024-08-15

今週の一枚 🎯

労作時の息切れを訴える女性(座位)

😐 解説
  • 頸部の左側が周期的に拍動している(矢印)
  • 触診で静脈性の拍動を確認(心不全と診断)
  • 深吸気で右側にも明瞭な拍動が出現(矢頭)
  • 本例は最終的に心不全(PEF)と診断された

💙 なぜ左?
  • 左側優位の内頚静脈拍動は稀です.今までに内臓逆位(ココ)やペースメーカ(ココ)に関連した症例を経験したことがあります.
  • 本例には乳がんの手術歴がありました(ただし術式は未確認).また胸部CTでは右腋窩〜頚部のリンパ節郭清が示唆されました.
  • 本例ではこれらの影響で安静時に左側の内頚静脈の拍動が目立ったのかもしれません(もっとも吸気後は右側が目立ちましたが...😯)

心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶

👻「今週の一枚」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 川崎)

2023-03-13

女性化乳房 & ディスコ

DISCO:女性化乳房を引き起こす代表的な薬物 
  • Digitalis(ジギタリス)
  • INH(イソニアジド)
  • Spironolactone(スピロノラクトン)
  • Cimetidine(シメチジン)
  • Oestrogen(エストロゲン)

🐦 AntiandrogensとMetoclopramide(プリンペラン他)を加えDISCO AMなどのバリエーションあり

重症度分類(Plast Reconstr Surg 1973;51:48-52)
  • Grade I ➜ 皮膚過剰を伴わない小さな腫脹
  • Grade IIa ➜ 中程度の腫大で皮膚に余剰がないもの
  • Grade IIb ➜ 中程度の腫大で軽度の皮膚過剰を伴う
  • Grade III ➜ 女性特有の乳房下垂のような皮膚過剰の著しい腫脹

🐤上記分類は一例で計10種類以上の分類法あり(ココ)

※ 心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶


(松下記念病院 川崎達也)

2023-03-08

ドセタキセル(Docetaxel)と浮腫

👾 ドセタキセル(Docetaxel)
  • 概略 タキサン系抗がん剤で微小管に結合し有糸分裂を阻害(商品名:タキソテール他)
  • 適応 乳癌、非小細胞肺癌、胃癌、頭頸部癌、卵巣・子宮体癌、食道癌、前立腺癌(DI)

👿 注意点
  • 抗がん剤であるため脱毛・血球減少・嘔吐・アレルギーなどが生じ得るが,ドセタキセルには体液貯留という副作用あり.これはタキサン系薬剤による血管透過性の亢進による特徴的な有害事象で,四肢だけでなく体幹にも出現し胸水や腹水貯留を引き起こすこともある(引用).

👾 癌治療後の浮腫:リンパ節郭清後 and/orドセタキセル関連
  • 対象 5年内にドセタキセルの投与された乳がん43例
  • 除外 心機能障害例,肝機能障害例,深部静脈血栓例
  • 頻度 30.2%に下肢浮腫,投与4回目が最多(46.2%)


💁 乳がんに関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

2022-02-09

オキシトシン Oxytocin

  • 視床下部の室傍核と視索上核で合成されて,下垂体後葉から分泌されるホルモン
  • 9個のアミノ酸からなるペプチドホルモン (Cys-Tyr-Ile-Gln-Asn-Cys-Pro-Leu-Gly)
  • 発見は英国の脳科学者デール(J Physiol 1906;34:163-206 ← 昔の論文が読めます)
  • 語源はギリシャ語 ὠκυτόκος(ōkutókos)に由来する(oxús=迅速+tókos=出産)
  • 作用は平滑筋の収縮や分娩時の子宮収縮,乳腺の筋線維収縮による乳汁分泌など

💕 つぶやき
  • オキシトシンは出産や子育てに関連するため,”母親ホルモン”や“愛情ホルモン”の別名があります.また疼痛緩和や不安軽減,共感増強などの効果も有するため,“幸福ホルモン”とも呼ばれるようです.
  • ホルモンには比較的詳しい内科医が,オキシトシンに関してあまり知らない(😅 僕だけ?)のは興味深い事実かもしれません.実は非医療関係者の方が,よく知っている数少ないホルモンだったりして…

💁 ホルモンの関連投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

2021-10-04

リンパ節転移の新しい診断法: OSNA ( オスナー ) 法

  • OSNA=One-Step Nucleic acid Amplification=一つの工程で行う直接遺伝子増幅技術のこと
  • 確認:センチネル(見張り役)リンパ節=癌細胞が原発から遊離し最初に到達するリンパ節
  • 従来はセンチネルリンパ節生検(通常1から数個)の病理組織像から追加郭清の要否を決定
  • OSNA法では専用試薬でリンパ節を可溶化して,遠心分離後の上清から標的mRNAを検出する    
  • 専用の遺伝子増幅検出装置に遺伝子増幅試薬が自動で分注され高い簡便性を有す(下図参照)
  • 結果は標的mRNA量に応じてリンパ節転移を陰性(-)/ 陽性(+、++) などと定性判定
  • 大阪警察病院の病理医である辻本正彦先生らが開発した(Clin Cancer Res 2007;13:4807-16)
  • 適応は画像診断でリンパ節転移が明らかでない乳癌,胃癌,大腸癌,非小細胞肺癌(2,400点)


OSNA ( オスナー ) 法の概略

(投稿者 川崎)

2020-04-19

HER2 ハーツー

  • HER2=human EGFR-related 2(ヒトEGFR関連物質2)
  • 細胞表面に存在する糖タンパクで細胞の増殖・分化を調節
  • 初めてのクローニング報告は Science 1985;230:1132-9

HER2陽性の乳がんは全体の10-30%程度で比較的予後が不良であった.しかし2008年に抗HER2療法のトラスツズマブ(ハーセプチン®)が登場し生存率は大きく改善した.

サブタイプ分類 ホルモン受容体 HER2 特徴と基本戦略
エストロゲン プロゲステロン
ルミナルA型 陽性 陽性 陰性 進行は遅い
ホルモン療法
ルミナルB型 陽性 or 陰性 弱陽性 or 陰性 陰性 進行が早い
ホルモン療法と抗がん剤
ルミナルHER2型 陽性 陽性 or 陰性 陽性 進行が早い
ホルモン療法と抗がん剤
HER2型 陰性 陰性 陽性 ホルモン療法+抗がん剤
+抗HER2療法
トリプルネガティブ 陰性 陰性 陰性 化学療法
(PD-L1陽性なら+免疫チェックポイント阻害薬)

🉐 関連投稿(乳房関連)

(投稿者 川崎)

2020-04-07

マンモグラフィの禁忌

状 態理 由
前胸部への医療機器の留置
  1. 心臓ペースメーカ
  2. CVポート
  3. VPシャント,他
  • 圧迫による医療機器破損の可能性
豊胸術の既往
  1. シリコン注入
  2. シリコンバッグ
  3. 生食バッグ
  4. ヒアルロン酸注入,他
  • 圧迫による内容物の破裂あるいは乳房の萎縮
妊娠関連
  1. 妊娠している
  2. 妊娠の可能性あり
  3. 授乳中
  4. 断乳後6ヵ月未満
  • 放射線被ばくの増加および診断能の低下
  • 乳腺が発達してX線の透過度が低下する
参考)公益財団法人 埼玉県健康づくり事業団

👶 つぶやき
  • 人工弁置換術の既往があり,昨年にペースメーカ植込み術を追加した患者さんから,「毎年受けてきたマンモグラフィの検診(他施設)が今年はダメと言われた」とお聞きしました.
  • 循環器領域ではMRIとペースメーカはもちろん,MRIとステントや超音波とペースメーカなどの質問を受けたことはありますが,マンモグラフィは初めての経験で禁忌とは知りませんでした.

(投稿者 川崎)

2017-01-27

松下金曜会 「乳房愁訴」

乳房愁訴のレッドフラッグと重篤な原因
  1. 皮膚の潰瘍,肥厚 ⇒ 炎症性乳癌,乳房膿瘍
  2. 腋窩腫瘤 ⇒ 乳癌
  3. 血性乳頭分泌 ⇒ 乳癌
  4. 新たな呼吸器症状,骨痛,頭痛などの全身症状 ⇒ 転移性乳癌
参考書籍:「聞く技術 答えは患者の中にある」

(投稿者 川崎)