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2018-09-06

冠動脈ステントとMRI (アップデート版)

当院で使用している冠動脈ステント(ザイエンス,リゾリュート,アルチマスター)はMR Conditional
  1. MR Safe=安全 ➜ いかなるMRI環境下でも既知の危険性がない品目
  2. MR Conditional ➜ 条件付き可能=指定されたMRI環境下における指定された条件下の使用で既知の危険性がないことが実証された品目
  3. MR Unsafe=危険 ➜ すべてのMRI環境下で危険性がある品目

😊 つまり冠動脈ステント留置後でもMRは可能(ただし当院の条件下/当院MRは1.5テスラ)

XIENCE Sierra(ザイエンス・シエラ) ➜ 添付文書
本品は非臨床試験において、単一留置、あるいは最大71mmまでステントをオーバーラップさせて留置した場合、特定のMRI検査で危険性のない「MR Conditional」に該当することが立証されている。本品は次の条件下でMRI検査を安全に施行することができる。
  • 静磁場強度が1.5及び3テスラ
  • 空間勾配が3,000ガウス/cm以下(30T/m)
  • 最大全身平均比吸収率(SAR)2.0W/kg(通常操作モード)下で15分間以下のスキャン

Resolute Onyx(リゾリュート・オニキス) ➜ 添付文書
非臨床試験によって、単独留置及びオーバーラップ留置(全長120mm まで)の本品ステントは以下の条件の下で、MR可能(MR Conditional)であることが示されている。以下の条件を満たすMR環境下において本品を植え込まれた患者に対しては安全なスキャンが可能である。
  • 静磁場:1.5及び3テスラのみ
  • 空間磁場勾配:3,000gauss/cm(30T/m)以下
  • 通常の操作モードにおいて報告されている最大MRシステム:最大全身平均比吸収率(SAR)2.0W/kg

Ultimaster(アルチマスター) ➜ 添付文書
本品(全⻑73.6 mm(38 mm のステントを2本オーバーラップ))を用いた非臨床試験において条件付きでMRIの使用が可能である「MR Conditional」に該当することが示されている。本品は、以下の条件下でMRI検査を安全に施⾏することができる。
  • 静磁場強度:1.5テスラ又は3テスラ以下
  • 空間磁場勾配:36T/m 未満
  • 磁束密度と空間磁場勾配の積:99 T2/m未満
  • 最⼤全⾝平均⽐吸収率(SAR)2W/kg未満で15分間以下のMRスキャン

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(投稿者 川崎)

1 件のコメント:

TK さんのコメント...

2022.3から3Tも利用可能になりました