このブログを検索

ラベル 薬剤 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 薬剤 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2026-09-25

ニンテダニブ(オフェブ®)

  • チロシンキナーゼ阻害剤(抗線維化剤):効能または効果:特発性肺線維症、全身性強皮症に伴う間質性肺疾患、進行性肺線維症(添付文章情報)
  • 主な副作用は下痢: INPULSIS試験で、下痢はニンテダニブ群61.5% vs プラセボ群18.6%(ただし軽度〜中等度が多く、投与中止は4.4%程度)
  • 下痢の機序:上皮成長因子受容体(EGFR)による塩化物分泌の負調節が阻害され、管腔内に過剰な塩化物イオンが移動することによる分泌性下痢

塩化物分泌とEGFR-TKI関連下痢の関係
正常な腸管上皮における塩化物分泌機構(青点線)とEGFRによる塩化物分泌の負の制御(赤実線)。NKCC1:ナトリウム-カリウム塩化物共輸送体1型;CFTR:嚢胞性線維症膜貫通コンダクタンス調節因子;CaCC:カルシウム活性化塩化物チャネル;cAMP:環状アデノシン一リン酸;EGFR:上皮成長因子受容体;ErbB2:ヒト上皮成長因子受容体2;EGF:上皮成長因子;TGF-α:形質転換成長因子-α;ERK:細胞外調節タンパク質キナーゼ;PI3K:ホスファチジルイノシトール-3-キナーゼ;Akt:プロテインキナーゼB;PKC:プロテインキナーゼC。(AI訳)

(投稿者 山中/川崎)

2026-09-20

ジアゼパム点鼻液 (スピジアⓇ)

  • 国内初のジアゼパムの鼻腔内投与製剤(2025年12月24日に発売)
  • 効果はてんかん重積状態(2歳以上で重積状態へ移行する恐れ含)
  • 医療機関外で医療者や介護者による投与可なレスキュー薬(下記)

📘 医政医発0415第1号(令和8年4月15日)より

学校、保育所、認定こども園、家庭的保育事業等、放課後児童健全育成事業、子育て短期支援事業、児童育成支援拠点事業、放課後子供教室、認可外保育施設、児童自立生活援助事業、児童発達支援、放課後等デイサービス等(以下「学校等」という。)に在籍又は利用する幼児、児童、生徒、学生(以下「児童等」という。)がてんかん発作を起こし、生命が危険な状態等である場合に、現場に居合わせた教職員を含む職員又はスタッフ(以下「教職員等」という。)が、ジアゼパム点鼻液(「スピジア®」)を自ら投与できない本人に代わって投与する場合が想定されるが、当該行為は緊急やむを得ない措置として行われるものであり、次の4つの条件を満たす場合には、医師法(昭和23年法律第201号)第17条違反とはならないと解してよい。
  1. 当該児童等及びその保護者が、事前に医師から、次の点に関して書面で指示を受けていること。学校等においてやむを得ずジアゼパム点鼻液を使用する必要性が認められる児童等であること、ジアゼパム点鼻液を使用する際の留意事項
  2. 当該児童等及びその保護者が、学校等に対して、やむを得ない場合には当該児童等にジアゼパム点鼻液を使用することについて、具体的に依頼(医師から受けたジアゼパム点鼻液を使用する際の留意事項に関する書面を渡して説明しておくこと等を含む。)していること。
  3. 当該児童等を担当する教職員等が、次の点に留意してジアゼパム点鼻液を使用すること。当該児童等がやむを得ずジアゼパム点鼻液を使用することが認められる児童等本人であることを改めて確認すること、ジアゼパム点鼻液を使用する際の留意事項に関する書面の記載事項を遵守すること
  4. 当該児童等の保護者又は教職員等は、ジアゼパム点鼻液を使用した後、当該児童等を必ず医療機関で受診させること。

(投稿者 川崎)

2026-09-19

再確認:アミオダロンの血中濃度

📖 アミオダロンのClinical Question 6
  • 血中濃度が2.5~4 μg/mL(2500~4000 ng/mL)以上になると神経系や消化器系の副作用が発現してくるという報告がある.肺毒性については慢性期の高用量や高血中濃度との関連を示唆する報告もあるが,その詳細な臨床データはない.日本では欧米に比し低用量で用いられており,通常の治療中に血中濃度が2.0 μg/mL(2000 ng/mL)を超えることはまずない.このため,濃度依存性とされる肝,神経,皮膚に関する副作用の頻度は欧米に比し低い.ただし,低用量治療であっても,甲状腺機能障害や肺毒性は発現する.日本人でのアミオダロン肺毒性発現の要因を検討した報告では,年齢,維持量,デスエチルアミオダロン血中濃度が有意であり,低用量であってもデスエチルアミオダロン血中濃度が 0.6 μg/mL(600 ng/mL) 以上になると,肺毒性のリスクが高まる.(※赤色は投稿者が追加)


💣 アミオダロンの復習
  • アミオダロンの分布容積は66 L/kgと非常に大きく大半は血管外の組織に分布
  • 脂溶性がとても高いため,心臓への分布を血中濃度のみから把握するのは困難
  • 消失半減期が長く,経口薬連投後で14~107日,単回静注後でも14.6±7.9日
  • 経口投与では生物学的利用率が35~65%と低く,消化管からの吸収は不完全
  • ほとんどが肝で代謝され主な代謝物にデスエチルアミオダロンが知られている
  • デスエチルアミオダロンは活性代謝物で,薬理効果はアミオダロンとほぼ同等


(投稿者 川崎)

2026-09-02

ニコラウ症候群(Nicolau syndrome)

  • 筋肉内注射や関節内注射の後に生じる稀な皮膚の有害反応
  • 別名はembolia cutis medicamentosa(薬物性皮膚塞栓症)
  • 由来はルーマニアの医師 Nicolau (1874–1970)の初報(※)
  • 機序は血管の内膜壊死や攣縮、血栓塞栓症、組織障害など
  • 原因薬剤はNSAIDs(特にジクロフェナク)の筋注が最多
  • 診断は臨床像で、鑑別は蜂窩織炎、脂肪塞栓、血管炎など
  • 治療は鎮痛や感染予防、全身性ステロイド・抗凝固薬など
  • 壊死相では外科的デブリードマンや形成外科的再建を検討


1例目:25歳男性でジクロフェナクの筋肉内注射後に右臀部に激しい痛み
2例目:60歳の男性でクロルフェニラミンの筋注後に左上肢に激しい痛み
(投稿者 川崎)

2026-08-24

薬剤性無菌性髄膜炎 Drug-induced aseptic meningitis(DIAM)

📚 薬剤性髄膜炎(総論)

  • 概要 特定の薬剤投与により生じる無菌性(非感染性)の髄膜炎
  • 実際 頭痛・発熱・項部硬直を呈するが髄液糖は正常,培養陰性
  • 原因 IVIGとNSAIDsが二大原因薬剤,他は抗菌薬・ワクチン他
  • 頻度 329症例でIVIG 29.8%,NSAIDs 13.8%,抗菌薬 11.0%
  • 経過 被疑薬中止で96%が完全回復ないし軽微な後遺症にとどまる



💊 NSAIDs誘発性髄膜炎

  • 概要 NSAIDs内服後に生じる無菌性髄膜炎,イブプロフェンが最多
  • 実際 発熱・頭痛・項部硬直を呈し細菌性に類似するが糖は正常
  • 背景 SLEなどの自己免疫性結合組織疾患を背景に生じやすい
  • 特徴 36例中61%が自己免疫疾患合併,61%が再発の既往あり
  • 関連 構造の異なる他のNSAIDsでも再燃しうる交差反応性あり
  • 治療 中止のみで数日以内に回復,以後はNSAIDs全般を避ける



💉 免疫グロブリン(IVIG)誘発性髄膜炎

  • 概要 IVIGを投与した24〜72時間以内に生じる無菌性の髄膜炎
  • 実際 激しい頭痛・項部硬直・羞明・発熱を呈し多くは自然軽快
  • 背景 最大の危険因子は片頭痛の既往(免疫複合体性過敏反応)
  • 頻度 既往ありで発症率50%,既往なしで4%と大きな差がある
  • 因子 高用量投与・急速輸注・自己免疫疾患合併などが危険因子
  • 対策 緩徐輸注・十分な補液・前投薬で予防,反復例は皮下製剤



(投稿者 川崎)

2026-08-12

原発性アルドステロン症(Primary aldosteronism; PA)関連

📌 カプトプリル試験(原発性アルドステロン症の機能確認検査の1つ)
  • ACE阻害薬のカプトプリルを投与すると、アンジオテンシンⅡの産生が阻害されるため、通常であればnegative feedbackが減少し、レニン分泌が亢進
  • 一方、原発性アルドステロン症(PA)ではアルドステロンが自律的な過剰分泌状態であるため、カプトプリルを投与してもレニンの分泌反応が乏しい
  • 診断基準① 負荷後(60分または90分)PAC(CLEIA法)/PRA比(ARR)≧200 但し,ARR 100〜200を「ARR境界域」とし暫定的に陽性とする
  • 診断基準② 負荷後(60分または90分)PAC(CLEIA法)/ARC比(ARR)≧40 但し,ARR 20〜40を「ARR境界域」とし暫定的に陽性とする


📍 原発性アルドステロン症の判定基準
  • 血漿アルドステロン濃度(PAC[CLEIA法])と血漿レニン活性(PRA)を測定し,PAC/PRA比(ARR)³≧200かつPAC≧60 pg/mLで陽性と判定する.但し,CLEIA法による測定値が普及,一般化し,CLEIA法による至適カットオフ値が確立するまでは,ARR 100〜200を「ARR境界域」と位置付け,ARR 100〜200かつPAC≧60 pg/mLも暫定的に陽性とし,患者ニーズと臨床所見,特に低カリウム血症や副腎腫瘍の有無,年齢などを考慮して,機能確認検査実施の要否を個別に検討する.また,PAC(CLEIA法)<60 pg/mLでもPAは完全には否定できない。


(投稿者 川崎)

2026-08-11

MR関連高血圧

  • 3種類以上の異なる降圧薬を併用してもコントロールできない難治性高血圧のうち、ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬の併用療法が有効な病態
  • 慶応大学の柴田先生らが提唱した病態で(Am J Hypertens 2012;25:514-23)、血漿アルドステロン値が高いものと正常なものの2つのサブタイプに分類
  • 前者は、原発性アルドステロン症(PA)、アルドステロンブレイクスルー現象、閉塞性睡眠時無呼吸などで、MR拮抗薬を第一選択薬として投与すべき
  • 後者は、肥満、糖尿病、慢性腎臓病(CKD)、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などでARB/ACE阻害薬を第一選択薬として投与し、MR拮抗薬は追加薬

- MR-associated hypertension -

(投稿者 川崎)

2026-08-07

ネフィー®(アドレナリン点鼻液)

  • 鼻噴霧してアドレナリンを投与する国内初アナフィラキシー補助治療剤
  • 2025年9月に本邦で製造販売承認を取得、2026年2月に発売(添付文章)
  • 鼻粘膜には毛細血管が豊富であり、噴霧後速やかにアドレナリンが吸収
  • 血中アドレナリン濃度はエピペン®とほぼ同等(立ち上がりは少し遅い)
  • 処方する医師はオンライン登録講習を受講して、処方医師の登録が必要
  • 投与量は<30kgなら1回1mg、≧30kgなら1回2mg(10分後を目途に2回目)

- 保育士や教職員の使用 -

令和8年4月16日付の文部科学省等からの事務連絡「学校等におけるアナフィラキシーショック時のアドレナリン点鼻液(ネフィー®)投与について」で、学校等における児童等のアナフィラキシーショック発現時に、教職員等によるネフィー®投与について一定の条件を満たした場合に医師法第17条の違反とならないことが示されています。(※現時点で救急救命士への通達なし)

ネフィー®の実際
(GoodRX:日本では電話は119/2回目は10分が目途)
(投稿者 川崎)

2026-07-30

今週の一枚 🎯

嘔気でERを受診した症例
(糖尿病と緑内障あり/頭痛や下痢なし)


(投稿者 川崎)

2026-07-27

🚨 脳出血急性期の血圧管理

CQⅢ-a 脳出血急性期における血圧高値に対する厳格な降圧療法は推奨されるか?
  1. 脳出血急性期における血圧高値をできるだけ早期に収縮期血圧140 mmHg未満へ降圧することは妥当である(推奨度B エビデンスレベル高)。その下限を110 mmHg超に維持することを考慮しても良い(推奨度C エビデンスレベル低)。降圧目標は治療開始24時間以内および7日間まで維持することは妥当である(推奨度B エビデンスレベル中)。
  2. 降圧療法に伴う急性腎障害を回避するためには収縮期血圧降下幅が90 mmHg超の強化降圧療法は勧められない(推奨度D エビデンスレベル中)。


💉 ニカルジピン塩酸塩(DI)
  • <効能または効果>手術時の異常高血圧の救急処置、高血圧性緊急症、急性心不全(慢性心不全の急性増悪を含む)
  • <高血圧性緊急症>本剤は、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液で希釈し、ニカルジピン塩酸塩として0.01〜0.02%(1mL当たり0.1〜0.2mg)溶液を点滴静注する。この場合1分間に、体重1kg当たり0.5〜6μgの点滴速度で投与する。なお、投与に際しては1分間に、体重1kg当たり0.5μgより開始し、目的値まで血圧を下げ、以後血圧をモニターしながら点滴速度を調節する。
  • <当院のパターン>ニカルジピン2A(20㎎、20ml)+生食30mlで初期量は4ml/h(体重1kg当たり0.5μg)です。上記の上限6μgならば、最大48ml/hになります

(投稿者 川崎)

2026-07-05

irAEアイアールエーイー:immune-related adverse events

  • 免疫チェックポイント阻害薬(immune checkpoint inhibitor:ICI)は,免疫チェックポイント分子またはそのリガンドに結合し,免疫抑制シグナルの伝達を阻害することで抗腫瘍効果を示す.
  • 2014 年に抗ヒトPD-1モノクローナル抗体であるニボルマブが悪性黒色腫に対して承認されて以降,種々のICIが開発されたが,免疫関連有害事象(irAE)と呼ばれる副作用を生じることがある.
  • 代表的な irAE は皮膚障害,腎機能障害,血液障害(血小板減少性紫斑病,溶血性貧血,赤芽球癆, 無顆粒球症),間質性肺炎,筋炎,ギランバレー症候群,脳髄膜炎,1型糖尿病,甲状腺機能障害



(投稿者 川崎)

2026-06-28

肺がん治療:トルバプタン

  • 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)は,アルギニンバソプレシン(AVP)の分泌過剰により水利尿不全を惹起し低Na血症を呈する
  • SIADHの原因は,異所性のAVP産生腫瘍と下垂体後葉由来のAVP分泌亢進に分けられる.前者は84%が肺癌で,その内の94%が肺小細胞癌
  • 肺小細胞癌の7~39%にSIADHが合併する.また様々な方法で肺小細胞癌株を刺激すると,実際にAVP産生が増加することが確認されている


😑 独り言
  • 肺小細胞肺癌(SCLC)の治療にサムスカ(トルバプタン)と聞いて、一瞬ピンときませんでした。でもSIADHと言われて、成程と思いました。肺小細胞癌にSIADHを合併する機序としては,「腫瘍細胞からの異所性AVP産生」に加えて、「腫瘍に伴う胸腔内圧上昇や上大静脈の狭窄により左房還流量が減少し,圧受容体を介してAVP産生が促進」や「抗癌剤や脳転移によりAVP産生ニューロンが直接刺激される」などが考えられているようです(肺癌 2018;58:132-137).

(投稿者 川崎)

2026-06-26

COXコックス:1 vs 2

  • シクロオキシゲナーゼ(cyclooxygenase:COX)が遊離したアラキドン酸を酸化させてprostaglandins(PG)G2が形成される
  • その後に産生される各種PGsは,局所で増加した発痛物質ブラジキニンの痛覚受容体感受性の閾値を低下させ疼痛を増悪させる
  • NSAIDsはCOXの疎水性チャネルを封鎖することでアラキドン酸が酵素活性部位に結合することを防ぎ,抗炎症,鎮痛効果を発揮
  • COX-1は多くの細胞に構成的に発現し,胃粘膜,血管内皮,血小板および腎臓における組織保護作用を有するPGsの生合成に関与
  • 一方, COX-2は通常は細胞内にはほとんど存在しないが, 関節リウマチなど炎症組織において炎症関連細胞に著明に発現する


- NSAIDs & COX1 & COX2 -


(投稿者 川崎)

2026-06-12

QT延長

  • 先日、一過性にQT延長を指摘された症例を経験しました。どうやら片頭痛時に使用していたトリプタン系(5-HT1B/1D 受容体作動薬)が原因と思われます。
  • QT延長には様々な原因が知られています。頭を整理する意味で、生成AIに「QT延長の原因を一枚のスライドにまとめてください」と依頼してみました(以下)

(ChatGPTによる生成で重要情報は要確認)

(投稿者 川崎)

2026-06-09

復習🚨急性期脳梗塞治療

  • 発症から4.5時間以内である脳梗塞患者にはt-PA静注療法を考慮
  • 発症時間が不明例も少なくない(脳梗塞の約1/4は睡眠中に発症)
  • この場合,発症時間は最終健常確認時間(健常が目撃された最終)
  • ただしDWI高-FLAIR正常(ミスマッチ)は発症4.5時間以内を示唆
  • 脳主幹動脈閉塞で発症6時間以内ならt-PA静注に加え血栓回収療法


t-PA静注4.5時間と血栓回収6時間の根拠

(投稿者 川崎)

2026-05-30

フェリチン vs むずむず脚症候群

🔍 レストレスレッグス症候群(RLS)
  • 下肢の不快感で不眠をきたす睡眠関連運動障害
  • その有病率は欧米で7–10%,アジアでは1–4%程度
  • 病態には遺伝的・環境因子の相互作用が関与する
  • 末梢神経障害や片頭痛、Parkinson 病にも合併
  • 血清フェリチン値が50ug/L未満なら鉄剤の追加
  • 脳内鉄欠乏はドパミンやオピオイドなどの異常
  • 血清鉄やフェリチンはRLS 群と健常群に差なし
  • 髄液中は鉄とフェリチンはRLS 群で有意に低い
  • 髄液と血清のフェリチン値はRLSでは相関なし


- RLSの病態生理学的モデル案 -


(投稿者 川崎)

2026-05-26

Selective decontamination of digestivetract:SDD 選択的消化管内殺菌法

  • 重症患者の院内感染(内因性+外因性)を最小限に抑える予防戦略
  • 吸収されない経口および腸内抗生物質と非経口抗生物質を使用する
  • 口腔咽頭および腸管の好気性グラム陰性微生物やMSSA、酵母など
  • 60件以上のランダム化比較試験(RCT)で死亡率低下(NNTは約18)
  • 集中治療医学でエビデンスがあるにも関わらず普及率は極めて低い
  • 参考:ICU感染症の原因は、一次内因性>二次内因性>外因性の順

選択的消化管除菌戦略:経口摂取(通常のSDD)+口腔咽頭に局所適用(SODともいう)

(投稿者 川崎)

2026-05-16

アジュバント vs ネオアジュバント

  • アジュバント(adjuvant)とネオアジュバント(neo-adjuvant)を生成AI(ChatGPT)にまとめてもらいました。表および画像で作成してくださいと頼みました。ただしいつも通り”ChatGPT can make mistakes. Check important info.”です。

アジュバントとネオアジュバントの違い
比較項目 アジュバント療法
(Adjuvant Therapy)
ネオアジュバント療法
(Neoadjuvant Therapy)
治療の時期 🩺 診断
⬇
🔪 手術
⬇
💊 アジュバント療法
手術のあとに追加治療
🩺 診断
⬇
💊 ネオアジュバント療法
⬇
🔪 手術
手術の前に治療
主な目的 🎯
再発予防
画像では見えない
微小ながん細胞を減らす
📉
腫瘍縮小
手術しやすくする
臓器温存を目指す
期待される効果 📈
生存率向上
再発率低下
✂️
切除率向上
臓器温存の可能性UP
治療効果の評価 🔍
手術後なので
腫瘍を直接評価しにくい
🧪
画像・病理で
縮小効果を評価しやすい
注意点 ⚠️ 手術後で体力低下していることがある
⚠️ 治療効果を直接確認しにくい
⚠️ 治療中に病状進行する可能性
⚠️ 手術時期を逃す場合がある
代表例 🎗️ ➜ 💊
乳がん術後化学療法
🧫 ➜ 💊
大腸がん術後補助療法
💊 ➜ 🔪
食道がん術前化学療法
💊 ➜ 🎗️
乳がん術前化学療法
キーワード 術後補助療法
再発予防が中心
術前補助療法
腫瘍縮小が中心


(投稿者 川崎)

2026-05-15

生物学的製剤(Biologics)

  • バイオテクノロジー(遺伝子組換技術や細胞培養技術)で製造された薬剤
  • 高分子の蛋白質で内服すると消化されてしまうため点滴や皮下注射で投与
  • 別名はバイオまたはバイオ製剤で関節リウマチに対し最も使用されている
  • 他に巨細胞性動脈炎やANCA関連、SLE、ベーチェット、乾癬性関節炎など
  • 一般的に治療効果が高く併用するステロイド内服量を減らすことができる
  • 必ずしも全員に効果があるわけではなく、それを事前に推測することは難
  • 感染症に注意(予防で肺炎球菌ワクチンやインフルエンザワクチンを接種)
  • 結核やB型肝炎の潜在的な感染が考えられる場合、投薬を要することもあり
  • (人由来の製剤ではないため投与によるHIVなどの感染症のリスクはない)

参考)日本リウマチ学会,ほか

(ChatGPTによる生成で真偽は保証できず)

(投稿者 川崎)

2026-04-08

多形滲出性紅斑 Erythema exsudativum multiforme

  • 丸く隆起した紅い皮疹が四肢に対称性に出現する皮膚疾患
  • 狭い範囲に皮膚病変が限局する軽症型は稀ではない (下図)
  • 原因は多様:ウイルス、細菌、真菌による感染や薬剤など
  • 原因不明の多形滲出性紅斑は春~夏にかけ若い女性に多い
  • 多形滲出性紅斑は皮膚所見の視診で診断できる症例が多い
  • 軽症例では皮膚にステロイド軟膏+痒みに抗ヒスタミン薬
  • 病変が皮膚や粘膜、眼、内蔵に病変が及ぶと重症型に分類
  • スティーヴンス・ジョンソン症候群や中毒性表皮壊死症(※)

引用)日本臨床皮膚科医会、ほか
(投稿者 川崎)