このブログを検索

2017-12-03

舌咽神経痛:失神の稀な原因

咀嚼時や嚥下時に舌咽神経が刺激され疼痛を生じる病態
Glossopharyngeal Neuralgia, GPN

  • 症状 突発的に生じて数秒間続く咽頭や舌,耳などの非常に鋭利な電撃痛
  • 誘因 咀嚼や嚥下,咳嗽,欠伸,会話,顔面(特に耳介下部)への接触など.
  • 原因 血管の圧迫説が有力.その他に腫瘍や膿瘍,外傷,多発性硬化症など
  • 診断 正確な問診と上咽頭への局麻テスト,thin sliceのMRIおよびMRA
  • 疫学 10万人中0.2-0.7人の年間発生率,男女比=1:1.5~2で50歳前後
  • 治療 カルバマゼピン,舌咽神経根切断術・神経血管減圧術,ペースメーカ無効

舌咽神経痛の原因―神経血管圧迫説(口咽科 2013;26:39-45

強い疼痛から副交感神経亢進による徐脈・心停止と交感神経抑制による血管拡張から失神を起こすことがある
⇒ 症例報告(心臓2003;35:80-83

※失神のレッドフラッグは コチラ
※失神と意識障害の違いは コチラ
ペースメーカー
(投稿者 川崎)

0 件のコメント: