腹膜垂(Epiploic appendage)
- epiploic 大網の,appendage 付属物/発音 E. appendage,E. appendagitis)
- 結腸紐にぶら下がる脂肪塊で腸管から連続する奬膜で被われている(下図)
- 腹膜垂静脈が長く蛇行して茎部が細く捻れ易い解剖学的特徴を有している
💥 腹膜垂炎(56例の検討:※)
- 疫学 性別は34:22と男性に多く,ピークの年齢は30代(平均42.3歳)
- 症状 全例腹痛,腹膜刺激28例,腫瘤11例,悪心・嘔吐10例,下痢2例
- 部位 S状結腸24例(最多),上行18例,横行7例,盲腸5例,下行1例
- 合併 腸閉塞6例,急性虫垂炎2例,憩室炎・膿瘍・腸管壊死が各1例
- 画像 CTで1~4cmの大腸に接する脂肪織腫瘤像(周囲に腸間膜炎症)
- 診断 術前診断は10例(17.9%)で46例(82.1%)は術中所見で診断
- 治療 49例が手術(腹膜垂切除32例),保存治療は術前診断10例中7例
(投稿者 川崎)
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