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2025-01-26

星状神経節ブロック (SGB) vs 冠攣縮 

⭐ Stellate Ganglion Block: SGB
  • 星状神経節は節後線維を心臓に投射し冠血流調節に大きく関与
  • SGBは交感神経の過緊張を抑制するため連日SGBが悪循環を断つ
  • SGBは血小板凝集抑制効果もあり冠攣縮の予防に有効な可能性
  • 冠攣縮性狭心症に対してSGBが有効であった報告はほぼ左側SGB
  • 完全内臓逆位を伴っていた症例では右側のSGBが有効の報告あり
  • エルゴメトリンによる冠攣縮の誘発前に左SGBで発作を抑制した
  • ただし冠攣縮誘発後にSGBを施行しても攣縮寛解作用はなかった


星状神経節ブロックが著効した難治性冠攣縮の41歳男性

📙 ガイドラインの記載(P50と図18)
  • 難治性・重症冠攣縮性狭心症に対して,星状神経節ブロック ・ 胸部交感神経節切除術を考慮してもよい(いずれもわが国では保険適用外).推奨クラス IIb,エビデンスレベル C


👉 冠攣縮に関するの過去の投稿は コチラ

(投稿者 川崎)

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