息切れを主訴に受診した症例
😎 解説
- 心尖部に拡張早期の大きな過剰音を認める
- S2の約140ms後に出現する低調音(四角)
- これらの特徴はS3(Ⅲ音/第3音)に合致
- 本例は最終的に拡張型心筋症と診断された
😛 追加コメント
- Ⅲ音の機序として,左室充満圧(≒左房圧)の上昇による左室急速流入速度の増大とその突然の停止が推察されている(Jpn Heart J 1976;17:150-62)
- その圧変化は心尖拍動図の急速流入(RF: rapid filling)波として触知することができる(下図参照:上図よりS3が小さいのは心尖に圧端子を置くため)
- 本例では減弱したS1にも注目(通常は心尖部側でS1>S2).左室収縮力が低下すると左室圧の上昇が緩徐でS1が減弱(Am J Cardiol 1971;28:140-9)
心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶
(投稿者 川崎)
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