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2026-02-04

KIT(キット)

🕗早朝ERでの申し送りの一コマ
  • 看護師 「昨夜の入院は,イレウス,肺炎,KIT(キット)…」
  • 内科医 (隣にいる外科医に小声で)「KIT(キット)って何?」
  • 外科医 (小声)「これ,昔でいうGIST(ジスト)のことだよ」

  • KITはKIT遺伝子にコードされている受容体型チロシンキナーゼ蛋白で,別名はCD117(cluster of differentiation 117)他
  • 消化管間質腫瘍(gastrointestinal stromal tumor; GIST)は,このc-kit遺伝子などが機能獲得型の突然変異をすることで発生
  • GISTは主に消化管に発生する間葉系腫瘍の一つで,その大半は KIT(c-kit, CD117)蛋白質を発現し高頻度にKIT遺伝子異常あり
  • GIST はかつて平滑筋系腫瘍に分類されたが(悪性例は平滑筋肉腫),KIT遺伝子異常が発見され独立した疾患概念として定着
  • GISTの好発年齢は40歳以上の中高年者であり男女差はない.部位は胃(約70%),小腸(約20%)に多く,大腸や食道はまれ
  • 肉眼的には粘膜下腫瘍の形態をとり内腔方向あるいは壁外方向へ進展するが,ほとんどの例で固有筋層と連続性が確認される


- GIST(KIT)の病理学的所見 -

(投稿者 川崎)

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