難治性の消化性潰瘍による腹痛が主たる症状で,慢性下痢も少なくない
初報は米国の外科医Zollinger RM.とEllison EH. (Ann Surg 1955;142:709-23)
- 原因のガストリノーマは悪性が多く,多発性内分泌腫瘍症1型(MEN 1)の合併を要考慮
- 治療の基本は外科的切除+リンパ節郭清で,制御可能な場合は予後良好と考えられる
参考:ガイドラインからみたガストリノーマの診断と治療(内分泌甲状腺外会誌 2016;33:97-100)
😨 内分泌疾患による慢性下痢を疑ったら測定する項目(N Engl J Med 2018;378:73-9)
- serum gastrin(血清ガストリン)
- vasoactive intestinal peptide(VIP,血管作動性腸管ペプチド)
- chromogranin A(クロモグラニンA)
- urine 5-hydroxyindole acetic acid(5-HIAA,尿中5-ハイドロキシインドール酢酸)
(投稿者 川崎)
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