- Osmostatとは視床下部にある細胞外液の制御部位で,抗利尿ホルモン(Antidiuretic hormone: ADH)の分泌を調整している
- Reset osmostatとは何らかの原因でosmostatがリセットされた状態(低浸透圧でADHを分泌し低ナトリウム血症を生じ得る)
SIADH=Syndrome of inappropriate secretion of antidiuretic hormone=抗利尿ホルモン不適合分泌症候群
本邦ではSIADHは原疾患により4分類
- 中枢神経系疾患
- 肺疾患
- ADH異所性産生腫瘍
- 薬剤
欧米でのSIADHの分類
- Type A:血漿浸透圧と関係なくADH分泌が亢進(本邦のADH異所性産生腫瘍に相当で約30%)
- Type B:下垂体からの緩徐でかつ持続的なADH漏出(血漿浸透圧とは無関係で約30%)
- Type C:血漿浸透圧が低い状態に設定された状態(いわゆる"reset osmostat"で約30%)
- Type D:ADH分泌に関する何らかの浸透圧調節異常(約10%で先天性V2受容体の機能亢進など)
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(投稿者 川崎)
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