- 病態 ブロムワレイヒ尿素による急性・慢性中毒
- 原因 販薬(鎮痛薬や睡眠薬)からの過剰摂取
- 代謝 基本的に腎代謝で半減期は10-14時間
- 特徴 高クロール血症とアニオンギャップの低下
- 症状 精神症状,構語障害,歩行障害など多彩
- 治療 補液などの対症療法(必要に応じて透析)
当院で経験した症例は頭痛に対して販薬を長期間連用していた.血ガス中のCl値は137 mEq/LでAGは-18(ただし通常の採血検査機器では問題なし).特定の測定機器による不自然なデータに気が付いた検査室のスタッフがブロム中毒の可能性を指摘してくれた(👀 ナイスプレイ).知らないと単なるラボエラーで処理される可能性あり.なんと清涼飲料水コーラで生じたブロム中毒例も報告されている(J Toxicol Clin Toxicol 1997;35:315-20).
参考文献)Nephrol Dial Transplant 2005;20:1767-8/Ann Pharmacother. 2001;35:386-7/Crit Rev Toxicol 1987;18:189-213
(投稿者 川崎)
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