【アニオンギャップ】
細胞外液の通常測定可能な主要イオンであるNa+,K+,Cl−,HCO3−濃度の間には,健常人ではNa+−(Cl−+HCO3−)≦12±2mEq/Lなどの関係式が示されている。
ER診療においては、血液ガス分析(静脈でよい)で様々な情報を得ることができる。
【臨床的意義】
代謝性アシドーシスにはアニオンギャップの増加する場合と正常な場合があり、臨床上その増減を知ることは重要である。
1)アニオンギャップが上昇するもの ①ケトン性アシドーシス②尿毒症性アシドーシス③乳酸性アシドーシス④薬物中毒−サリチル酸、メタノール。
2)アニオンギャップが上昇しないもの ①腸管からのHCO3-の喪失②腎からのHCO3-の喪失③酸の負荷(アミノ酸輸液)。
3)アニオンギャップが減少するもの IgG型多発性骨髄腫。
【1行ポイント】 代謝性アシドーシスではアニオン・ギャップを見る
(投稿者 安田)
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