このブログを検索

2016-06-24

アニオンギャップ

【アニオンギャップ】 細胞外液の通常測定可能な主要イオンであるNa+,K+,Cl−,HCO3−濃度の間には,健常人ではNa+−(Cl−+HCO3−)≦12±2mEq/Lなどの関係式が示されている。 ER診療においては、血液ガス分析(静脈でよい)で様々な情報を得ることができる。 【臨床的意義】 代謝性アシドーシスにはアニオンギャップの増加する場合と正常な場合があり、臨床上その増減を知ることは重要である。 1)アニオンギャップが上昇するもの ①ケトン性アシドーシス②尿毒症性アシドーシス③乳酸性アシドーシス④薬物中毒−サリチル酸、メタノール。 2)アニオンギャップが上昇しないもの ①腸管からのHCO3-の喪失②腎からのHCO3-の喪失③酸の負荷(アミノ酸輸液)。 3)アニオンギャップが減少するもの IgG型多発性骨髄腫。 
         【1行ポイント】 代謝性アシドーシスではアニオン・ギャップを見る

(投稿者 安田)

0 件のコメント: