二次性頭痛には広範囲の疾患が含まれ緑内障や巨細胞性動脈炎(旧名は側頭動脈炎)が有名であるが,それ以外でも以下の自験例あり
いずれも他院の脳神経外科を繰り返し受診していたが診断がつかなかった.ちょっと気になる頭痛症例では心電図も確認しておきたい(歯痛もしかり).また帯状疱疹は必ずしも皮疹を伴わないことに要注意(皮疹出現前の前駆痛)
- 急性心筋梗塞
- 眼部帯状疱疹(最終的に患側の失明)
いずれも他院の脳神経外科を繰り返し受診していたが診断がつかなかった.ちょっと気になる頭痛症例では心電図も確認しておきたい(歯痛もしかり).また帯状疱疹は必ずしも皮疹を伴わないことに要注意(皮疹出現前の前駆痛)
👳 おまけ
- 起立時の頭痛といえば脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群).一方,起床時の頭痛と言えば脳腫瘍であるが,その機序はPaCO2と関係があるらしい.一般にPaCO2が上昇すると脳血管は拡張(脳内血液量が増加)し,PaCO2が低下すると脳血管は収縮(脳内血液量が減少)する.
- よって脳腫瘍のように頭蓋内圧が上昇している病態では,夜間に蓄積したCO2の影響で明け方に頭痛が生じる.この機序は水泳時に生じる頭痛と同じ(呼吸がうまくいかなくてCO2が貯留).実際に脳圧が亢進している場合の人工呼吸管理では,PaCO2を低めにコントロールすることがある.
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(投稿者 川崎)
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