- 先日のカンファレンスで担癌症例の静脈血栓塞栓症に対するアピキサバンの有用性を証明したCaravaggio試験を勉強(N Engl J Med 2020;382:1599-607)
- 同様に2018年にHokusai VTE Cancer試験も同病態に対するエドキサバン(リクシアナ®)の有用性を示しています(N Engl J Med 2018;378:615-24)
- トルーソー症候群ではワルファリンの効果が不確実(以前の投稿)➜ 急性期ヘパリンはともかく,慢性期のヘパリンカルシウム皮下注は簡便ではない
- よってCaravaggio試験もHokusai VTE Cancer試験もトルーソー症候群での直接経口抗凝固薬(DOAC)の有用性を示す臨床現場への福音と考えられます
📡 カンファレンス中の一コマ
📭 探偵団の調査
- 一人の医師 「Caravaggioってどういう意味?」
- 参加者全員 「う~ん,何だろう?」
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📭 探偵団の調査
- Caravaggio試験は国際試験ですがイタリアが中心的な役割を担ったため,バロック期のイタリア人画家 Michelangelo Merisi da Caravaggio(1571-1610)から命名されたと思われます(下図).カラヴァッジオはイタリアの10万リラ(≒1500円)の紙幣にも肖像が採用されていました.
- ちなみにエドキサバンのHokusai試験の由来は富嶽三十六景などで有名な葛飾北斎(1760?-1849)と思われます.これはエドキサバンが本邦の第一三共株式会社の創薬であることと関連すると予想します.
(投稿者 川崎)
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