🐜 解説
- ワルファリンの未服用にも拘らずINRが著明に延長しPIVKA2も高値
- ミキシング試験欠乏型 ➜ 肝不全・血友病・ビタミンK欠乏等の疑い
- 血友病ならPT正常でAPTTのみ延長/本例に飲酒歴や肝不全徴候なし
- 本例は最終的に吸収不全によって生じたビタミンK欠乏症と診断した
🐛 ビタミンK
- 正常な血液凝固の維持に必要な脂溶性ビタミンの一つである
- Kはドイツ語で凝固を意味する Koagulation に由来している
- 食事から経口摂取され小腸で吸収された後に肝臓に到達する
- 大腸内の細菌もビタミンK2を合成するため欠乏症は稀である
- 欠乏の原因にはワルファリン内服,肝臓障害,吸収不全など
- 母乳のみで育つの新生児(特に未熟児)は欠乏のリスクが高い
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(投稿者 川崎)
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