伸展と屈曲
動悸と頻脈で紹介受診した症例の左肘部
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解説
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伸展した肘に正中動脈の拍動 ➜ 大脈・速脈が示唆される
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同所見は水槌脈 ,反跳脈,コリガン脈などと呼ばれている
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大動脈弁逆流や甲状腺機能亢進症,貧血,発熱などで出現
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しかし本例には洞頻脈はあったが他の異常を認めなかった
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最終的に日常生活のストレスに関連した反応性頻脈と診断
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臨床現場
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正中動脈をビンビン触れたため,安易に病的な大脈・速脈と考えてしまった.しかし各種検査でも明らかな原因がないため,もう一度注意深く観察してみると,肘を少し屈曲すると分かりにくくなることが判明した.これは以前に経験した高度の大動脈弁逆流による病的な正中動脈の拍動とは真逆であった(実際の症例).自分で試してみても伸展時は正中動脈をよく触れるため,病的な大脈・速脈は少し屈曲して判定する方がいいのかも...
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心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶
(投稿者 川崎)
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