- 当院の初期研修医である酒井健紀先生が書いた論文が出版されました
- ペースメーカ植込み中にリードが何かに絡みついて難渋した症例です
- どうしてもリードを抜去できず最終的に転院し開心術を施行しました
- リードが絡んでいた何かはキアリ網であることが術中に判明しました
- 本例では術前および術中の経胸壁心エコー図でキアリ網は全く見えず
😗 コメント
- キアリ網(キアリネット,Chiari's net anatomy)は心エコー図で稀に観察される胎児期の静脈洞弁遺残です.術前エコーで同構造物を認めれば,カテーテル操作を慎重にする必要があります.
- 本例のポイントは,術前エコーでキアリ網を認めなくても油断できないということです.合併症例ですが,カテーテルを扱う医師に警笛を慣らす意味でも報告する意義があると考え論文化しました.
👿「論文」の過去の投稿は コチラ(ウェブ版なら画面右の分類からも選択可)
(投稿者 川崎)
0 件のコメント:
コメントを投稿