- QT延長とQ-IIA(Ⅱ音の大動脈成分)短縮(その差≧40 msec:下図)を示す病態(≒II音の早期出現)
- 原発性の心筋エネルギー代謝障害に由来する心不全でHegglinらが提唱した観念(Klin Wschr 1937;16:1146-7)
- 同病態では心筋線維の"Adynamie"のために心室の力学的・電気的収縮の終了を待たずに半月弁が閉鎖する
- 様々な疾病(特に末期)で出現:悪性腫瘍,肝疾患,代謝性疾患,腎不全,重症の薬物中毒,下痢など
😲 独り言
- 時代を反映した病態で,現在ではその診断意義は乏しいように思われます.しかし心音図や心機図が大活躍した時代で,心臓の代謝まで評価しようという試みにはとても驚かされます.心音の奥深さを再認識しました.
(投稿者 川崎)
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