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2021-12-22

プリンペラン®試験(メトクロプラミド投与試験)

  • 褐色細胞腫を疑う症例で行われる(かって行われた?)試験(同薬の添付文書では禁忌と記載)
  • 例:安静臥床30分後にメトクロプラミド5mgを投与し血圧・脈拍・血漿カテコールアミンを測定
  • 健常者と褐色細胞腫術前・術後例では術前例のみ血圧上昇とカテコールアミン増加が著明(
  • その機序はメトクロプラミド(プリンペラン®)の抗ドパミン作用(D2受容体拮抗薬)による

👹 褐色細胞腫クリーゼ発症の誘因
  • 日常生活 ➜ 前屈姿勢,運動,過食,飲酒,くしゃみ,排尿,排便,ストレス,喫煙,妊娠(子宮による圧迫)
  • 手技・検査 ➜ 腹部の触診,注腸検査,腫瘍生検,ヨード造影剤
  • 薬剤 ➜ メトクロプラミド(プリンペラン®),ドンペリドン(ナウゼリン®),グルカゴン,β遮断薬単独投与,三環系抗うつ薬
  • 治療 ➜ 化学療法(CVD療法),放射線療法(131I-MIBG内照射,外照射),カテーテル的動脈塞栓術(TAE)


👺 本試験を知っておく意義
  • 褐色細胞腫の症状は多彩で,著明な血圧上昇に伴う悪心や嘔吐で救急外来を受診されることがあります.そしてとりあえず投与したプリンペラン®で状態が急激に悪化することを元上司から教えていただきました.多臓器不全に陥りICU入室3時間後に死亡し,病理解剖で副腎外褐色細胞腫(傍神経節腫)であることが判明した恐怖の症例報告もあります(日集中医誌 2012;19:421-2).

💁 褐色細胞腫に関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

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