- グラム陰性桿菌である バルトネラ・ヘンセレ(Bartonella henselae)による感染症で,別名はネコひっかき病(Cat scratch disease: CSD)
- バルトネラは培養が難しいため,診断には血清バルトネラ抗体価を測定する血清学的検査やバルトネラ特異DNAを検出するPCRで診断する
🐱 63例の臨床像(感染症誌 2010;84:292-5)
- 年齢は0~83歳に広く分布し,男女比は1:1.2で女性に多かった
- 感染源は96.8%がネコ(そのうち63.9%が1歳未満の仔ネコ)
- 経路は49%がひっかき傷,3.2%は咬傷,3.2%はネコ蚤刺傷
- 症状はリンパ節腫脹(95%),皮膚病巣(43%),熱(37%)
- 他には全身倦怠感や頭痛,皮疹,脾臓の腫大,視力障害など
- 受傷日から症状が出現するまでの潜伏期は4〜50日(19±13日)
- アジスロマイシンなどの抗菌薬で7〜180日で改善(44±34日)
💁 ネコに関する過去の投稿 ➜ コチラ
(投稿者 川崎)
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